2020 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
19K02978
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Research Institution | Health Sciences University of Hokkaido |
Principal Investigator |
塚本 容子 北海道医療大学, 看護福祉学部, 教授 (20405674)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小松川 浩 公立千歳科学技術大学, 理工学部, 教授 (10305956)
杉浦 真由美 札幌医科大学, 医療人育成センター, 講師 (10829899)
石角 鈴華 北海道医療大学, 看護福祉学部, 講師 (40834081)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 大学院 / 異分野連携 / イノベーション / 人材育成 / 医療課題 / 課題解決 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和2年度は、札幌医科大学+千歳科学技術大学チーム(以下チームA 3名)と北海道医療大学+千歳科学技術大学チーム(以下チームB 3名)の2チームで、医療課題の発見と解決方法の提案を図った。まずは、異分野連携で必要となるコミュニケーション及びファシリテーションの講義を行い、協働のためのスキルを身に付けるための講義を行った。 当初は対面でプロジェクト形式の講義を行う予定であったが、新型コロナウイルスのパンデミックのため急遽オンラインでの講義形式に変更した。加え、グループ活動は、すべてZoomを活用して、各チームでスケジュール調整をしながら、5回の活動で実施を図った。 チームAでは、当初医療データ(カルテ等)の機械学習の適用などを検討したが、個人情報の観点から断念した。そして最終的には、人工知能を用いたナーススケジューリングシステムの提案となった。ここでの課題としては、管理職が手作業でスケジュールを構築しているため,1週間以上の時間がかかってしまうものを、組み合わせ最適化のアルゴリズム活用で対応を図ることにした。厳密解を求めると、指数関数時間アルゴリズムで、いわゆるNP困難問題となり膨大な計算コストがかかることから、遺伝的アルゴリズムを用いて近似解を求め、その解をExcelなどの決められたフォーマットに基づいてスケジュールを提案するシステムを構築することとした。プロジェクトでは、実際のアルゴリズム生成まで行っており、次年度以降のプロジェクト展開で、実装と評価を行えるレベルに至っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本研究は、医療における課題解決を提供できる人材を育成することが目的である。しかし、昨年度は新型コロナウイルスのパンデミックのため、研究者自身が医療支援の役割を担った。そのため、本研究に割くことの時間が十分でなかった。加え、本研究のための人材育成の授業を行う予定であったが、対面での講義が難しくなり、オンラインでの形態に変更したため準備等に時間がとられ、当初の予定通りに計画が進まなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は、昨年度に少しずつ実を結びつけることができた、医療課題解決に向けて異分野連携を推進するためにAIを用いたプロジェクト学習を行う。そのために、AIについてのe-learningの基礎について教材を作成するが、こちらは情報系の大学院生が作成する。医療系の学生は医療課題を精査し、協働して問題解決を提案することを目標とする。 昨年度は、対面での講義が難しかったが、今年度はオンラインを用いた講義形態に変更する。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルスのため、予定していた対面講義での経費、及びそのために必要であった消耗品や印刷費を使用しなかった。加えて、予定していた出張(データ収集及び学会発表)も中止となり、予算を執行することができなかった
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