2021 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19K02994
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Research Institution | Yamaguchi City Foundation for Cultural Promotion |
Principal Investigator |
津田 和俊 公益財団法人山口市文化振興財団, 山口情報芸術センター, 専門委員 (40545076)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | バイオテクノロジー / DIYバイオ / バイオメディア・アート / メディアテクノロジー / フィールドサイエンス / サイエンス・コミュニケーション / DNAバーコーディング / コミュニティ・バイオテクノロジー |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年度は、COVID-19感染拡大の状況を踏まえて、バイオテクノロジー、災害、倫理、サステイナビリティといった側面から食に関して調査研究をおこなうプロジェクト「食と倫理リサーチ」を開始した。具体的には、第一に、山口で活動する料理人や食料生産者、生活者、漁業実習生へのインタビュー撮影を実施した。第二に、食をテーマにして、海外を拠点に活動しているアーティスト2組に対して、オンラインでのインタビュー収録をおこなった。 2022年1月15日から6月12日まで、YCAM館内でリサーチ・ショーケース(コミュニティ・スペースにおける小規模展示)を開催し、インタビュー映像や関連書籍などのリサーチ・プロセスを展示し、一般の来場者と食に関して広く共有する場を設けた。 また、会期中には関連イベントとして、オンライン・トークセッションを2回企画した。初回は2月21日に「食と倫理についてパーソナル・バイオテクノロジーの観点から考える」と題して、国内で市民に開かれたバイオラボの運営や、フリーランスでバイオテクノロジーの研究をされている方々7名をゲストにお招きして、近年の食料生産におけるバイオテクノロジーの事例を挙げながら食と倫理について対話した。第二回は3月7日、上述のアーティスト2組や文化人類学者の方とともに、アーティスティック・リサーチの観点から食と倫理について考える機会をつくった。引き続き、アーティスト2組とは議論をおこないながら作品制作に取り組んでおり、2023年3月からYCAM館内にて展覧会を開催する予定である。 研究期間の3年間にわたり、展覧会、リサーチ・ショーケース、ワークショップ、オンライン・トークセッション、ウェビナー、書籍、ウェブサイトなど様々なメディアを通じて、パーソナル・バイオテクノロジーの多様な可能性を具体的に描き、広く一般の方々と共有することができたと考えている。
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Research Products
(10 results)