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2022 Fiscal Year Research-status Report

小学生の学習適応に関連する幼児期の環境とその支援効果について

Research Project

Project/Area Number 19K03245
Research InstitutionKyoto Notre Dame University

Principal Investigator

高井 直美  京都ノートルダム女子大学, 現代人間学部, 教授 (20268501)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 塘 利枝子  同志社女子大学, 現代社会学部, 教授 (00300335)
伊藤 一美  京都ノートルダム女子大学, 現代人間学部, 教授 (30329974)
薦田 未央  京都ノートルダム女子大学, 現代人間学部, 准教授 (40411102)
Project Period (FY) 2019-04-01 – 2024-03-31
Keywords絵本の読み聞かせ / 幼児期 / 発達的変化 / アンケート / 絵本の意義 / 親子 / 長期的効果 / 図書館
Outline of Annual Research Achievements

2019年~2021年の過去3年間に行った幼児期における「家庭での絵本の読み聞かせプログラム」の効果や分析から見出された、絵本に対する幼児の反応の発達的変化および絵本の差異についての研究結果は、2022年度、2本の研究論文にまとめて公表した。また2023年3月に行われた日本発達心理学会第34回大会において、研究者4名の連名で3本のポスター発表を行うことができた。ポスター発表は、対面で行われ、多くの研究者から関心を持っていただき、様々な示唆をいただくことができた。
そして、4年目となった「家庭での絵本の読み聞かせプログラム」は、2022年9月から12月にかけて例年同様に実施した。参加園は2021年度から1園増え、合計6ヶ所の公立保育園・こども園の研究協力を得て、1歳児から5歳児の園児の親子計458組に、プログラムに参加いただいた。そこでは、4冊の絵本の貸出前、貸出中(4冊ごと)、貸出後に、アンケートを実施したが、従来の質問に加えて、親にとってのプログラムの参加年数(1~4年)および絵本の読み聞かせに対する意義の認識についても尋ねた。
アンケートの結果では、プログラム参加年数と親子で図書館に行く頻度との間に有意な正の相関がみられたことから、本プログラムが親子の絵本への関心を引き出す長期的効果があることが示唆された。また絵本の読み聞かせに対する親の意義については、分析結果から「思考・認知」に関する次元と「触れ合い・想像」に関する次元がみられること等が分かった。絵本の意義の認識と子どもの反応との関係等についての分析結果は、2023年度に研究論文としてまとめていく予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

2019年度から行ってきた「絵本の読み聞かせプログラム」についての成果を、論文や学会発表で公表することができた。
また2022年度には、6つの園で本プログラムを実施したが、前年度より1園増えたことにより、協力いただいた2つの地域のすべての公立保育園・こども園が参加したことになった。各園には、2022年度の結果報告に伺ったが、それぞれの園で幼児・保護者にとって本プログラムがとても好評だったことをお聞きすることができたため、地域の子育て支援として、一定の目標を達成することができたと考える。

Strategy for Future Research Activity

2022年度のアンケートは、これまでで最もデータ数が多く得られ、またプログラムの参加年数が異なる人たちの比較も可能なものであった。今後は得られた貴重なデータの特性を活かせるよう、十分吟味して分析を行っていき、論文にまとめたいと準備している。
研究に協力してくれた園や保護者には、各年で結果のフィードバックは行っているが、絵本の読み聞かせプログラムは2022年度に終了した。
しかし、今後も地域で絵本の読み聞かせを推進する取り組みを続けてほしいと考えて、4年間の成果を活かした絵本の紹介冊子を作成して、協力いただいた園や保護者に配布することを計画している。

Causes of Carryover

研究のデータ収集は、2022年度に終了したが、まとめの作業としての論文執筆および、研究協力園や研究対象者である園児とその保護者に配布する報告冊子作成の作業を次年度に予定している。
したがって、論文執筆に関わる費用(英文アブストラクト校閲費等)や冊子の印刷代、郵送代等の費用の支出が見込まれる。

  • Research Products

    (5 results)

All 2023 2022

All Journal Article (2 results) (of which Peer Reviewed: 1 results,  Open Access: 2 results) Presentation (3 results)

  • [Journal Article] 家庭における絵本の読み聞かせへの幼児の反応―1歳から5歳の発達的変化―2023

    • Author(s)
      高井直美・薦田未央・伊藤一美・塘利枝子
    • Journal Title

      京都ノートルダム女子大学研究紀要

      Volume: 53 Pages: 91-104

    • Open Access
  • [Journal Article] 幼児の家庭における絵本の読み聞かせプログラムの効果2022

    • Author(s)
      高井直美・薦田未央・伊藤一美・塘利枝子
    • Journal Title

      保育学研究

      Volume: 60 Pages: 391-402

    • DOI

      10.20617/reccej.60.3_11

    • Peer Reviewed / Open Access
  • [Presentation] 幼児の家庭における絵本との関わり(1)絵本読みの状況と幼児の反応との関連2023

    • Author(s)
      高井直美・薦田未央・伊藤一美・塘利枝子
    • Organizer
      日本発達心理学会第34回大会
  • [Presentation] 幼児の家庭における絵本との関わり(2)1~3歳児における絵本への反応の発達的変化2023

    • Author(s)
      薦田未央・高井直美・伊藤一美・塘利枝子
    • Organizer
      日本発達心理学会第34回大会
  • [Presentation] 幼児の家庭における絵本との関わり(3)4~5歳児における絵本読みの状況と幼児の反応2023

    • Author(s)
      伊藤一美・高井直美・薦田未央・塘利枝子
    • Organizer
      日本発達心理学会第34回大会

URL: 

Published: 2023-12-25  

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