2020 Fiscal Year Research-status Report
Development of SFTS vaccine for animals
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19K06395
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Research Institution | Okayama University of Science |
Principal Investigator |
森川 茂 岡山理科大学, 獣医学部, 教授 (00167686)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
朴 ウンシル 国立感染症研究所, 獣医科学部, 主任研究官 (90750117)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | SFTS / ネコ / ワクチン / VLP |
Outline of Annual Research Achievements |
愛玩動物のSFTS発症予防は、獣医師や飼育者への感染リスクというOne Healthの観点からも重要である。実際、発症動物からヒトへの感染事例が相次いでいる。 同じフレボウイルス属のリフトバレー熱ウイルス(RVFV)では、不活化、弱毒生、サブユニット、VLP、DNAワク チンなどが開発・検討され、不活化と生ワクチンが流行国で使用されている。 これまでの研究から不活化ワクチンも有効だがDNAワクチンの方がより発症与簿婦効果があった。しかし、DNAワクチンで十分な免疫誘導するには4回の接種が必要であるため、本研究では、VLPワクチン候補を作出する。VLPワクチンを選択するのは、1)3種病原体等に指定されているSFTSVを大規模に培養して不活化ワクチンを製造することは実用上困難、2)弱毒ウイルスは選択したが、実用的な弱毒ワクチンの開発には強毒株への復帰リスクなど問題がある、3)VLPはdendric細胞等の抗原提示細胞に取り込まれMHC class I及びclass II応答を刺激する、4)VLPは組換えで製造するため安全である、5)VLPにはNSsやL蛋白質がないため、これらへの免疫応答からワクチン接種動物と感染動物の鑑別として”differentiate infected fromvaccinated animals (DIVA)”が可能であることなどの理由による。 組換えワクチニアウイルスによりSFTSVのGPCとNPを共発現すると効率良くVLPが産生され培養上清に放出された。一方、 組換えワクチニアウイルスと比較してpCAGGS系での一過性発現ではVLPの収量が劣った。 現在、stable lineによるVLP産生系を確立するためGPC発現細胞株を樹立した。これにNP遺伝子を導入してVLP産生系を作成する予定である。この系と既組換えワクチニアのVLP産生系とで免疫誘導能などを比較する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
COVID-19の流行により、ABSL3でのSFTSVを用いた実験が実施できない状況で、動物実験系が遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
VLP産生細胞株を樹立して、組換えワクチニアによるVLPと免疫原性を比較する。抗体誘導能などを府費隠し最終的にI型インターフェロン受容体欠損マウスを用いて感染防御の生、発症防御能を府比較する。また、アジュバンドについても検討する。
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Causes of Carryover |
マウスの実験が実施できなかったため、それにかかる経費がかからなかったため。
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Research Products
(1 results)