2021 Fiscal Year Research-status Report
Research on establishment of information dissemination base to gain social understanding of animal experiment
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19K06453
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
笠井 憲雪 東北大学, 医学系研究科, 名誉教授 (60001947)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
打越 綾子 成城大学, 法学部, 教授 (40349163)
越本 知大 宮崎大学, フロンティア科学総合研究センター, 教授 (70295210)
加隈 良枝 帝京科学大学, 生命環境学部, 准教授 (00399007)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 動物実験 / 意識調査 / 実験動物福祉 / 情報発信 / 動物使用高校教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
本科学研究補助事業の最終年度にあたる2021年度も、COVID-19ウイルスのパンデミックのために思うように研究が進まず、研究成果は限定的であった。このため、補助事業期間延長を行い、最終年度の期間延長の承認を得た。 ①一般市民の動物実験に関する意識調査の継続基盤確立:昨年度に報告した第2回意識調査結果は現在、論文としてまとめつつある。そして英文及和文論文を作成し、しかるべき科学雑誌に投稿し、公表する。また今後の意識調査方法について、検討する。 ②高校生物教育の動物使用学習の適切な支援法の提言:各地の高校生物担当教師と懇談し、アンケート調査をおこない、教師の高校教育における動物の取り扱いに関する意識及び実施法について、明らかになった。これらについて論文としてまとめつつある。そしてしかるべき科学雑誌に投稿し、公表する。その上で、生きた動物を使用するための倫理的ガイドラインを作成する。 ③動物実験情報発信の基盤の構築:実験動物福祉コミュニケーションホームページを作成し、実験動物情報の一般市民への発信を開始した。さらにイギリスンの国家機関であるNC3Rs (National Centre for the Replacement Refinement & Reduction of Animals in Research)と協同して、同機関が発行し全世界に配布している実験動物の苦痛を測る指標となる「マウス、ラット及びウサギのしかめっ面スケール」の日本語版を作成し、現在国内に無料配布事業を行っている。 ④動物実験に関する情報発信における倫理に関する研究:前年度は研究の進展がなかったので、今年度の実施について再検討を行う。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2020年度研究計画はCOVID-19パンデミックのために、研究班会議や関係学会はオンラインで開催されたものの、共同研究者との研究打ち合わせや情報交換が十分にできず、当初の研究計画からやや遅れている。各サブテーマの進捗状況については、次の通りである。 ①一般市民の動物実験に関する意識調査の継続基盤確立:2020年に実施した第2回意識調査結果の集計および解析を行なっている。 ②高校生物教育の動物使用学習の適切な支援法の提言と支援組織の構築:これまで高校生物担当教師から、生きた動物を使用する学習の現状の聞き取りおよびアンケート調査を行った。2020年度および2021年度も実施予定であったが、残念ながらCOVID-19ウイルスのパンデミックのために、実施できなかった。現在、これまでに行われた調査をまとめている。 ③動物実験情報発信基盤の構築:実験動物福祉コミュニケーションホームページを作成し、実験動物情報の発信を開始した。さらにイギリスの国家機関であるNC3Rs (National Centre for the Replacement Refinement & Reduction of Animals in Research)と協同して、同機関が発行し全世界に配布している実験動物の苦痛を測る指標となる「マウス、ラット及びウサギのしかめっ面スケール」の日本語版を作成し、現在国内に無料配布事業を行っている。 ④動物実験に関する情報発信における倫理に関する研究:研究の進展はなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度は本研究の最終年度である。各サブテーマについて、次のように研究を進めていく予定である。 ①一般市民の動物実験に関する意識調査の継続基盤確立:第2回意識調査は計画通り実施した。現在、結果の集計および解析を行なっているので、その後、結果について英文及和文論文を作成し、しかるべき科学雑誌に投稿し、公表する。そして今後の意識調査方法について検討する。 ②高校生物教育の動物使用学習の適切な支援法の提言と支援組織の構築:これまでに各地の高校生物担当教師と懇談し、アンケート調査をおこない、教師の高校教育における動物の取り扱いに関する意識及び実施法について、明らかになったので、これらについて論文としてまとめ、公表する。さらに、生きた動物を使用するための倫理的ガイドラインを作成する。 ③動物実験情報発信基盤の構築:実験動物福祉コミュニケーションホームページに動物実験についての情報を掲載し、一般市民へ発信する。 ④動物実験に関する情報発信における倫理に関する研究:前年度は研究の進展がなかったので、今年度の実施について再検討を行う。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症の蔓延により、令和3年度の研究に遅延が起こり、研究費の執行が滞ったため。
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Research Products
(2 results)