2019 Fiscal Year Research-status Report
Development of less toxic radiotherapy using IMPT for head and neck cancer
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19K08088
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
安田 耕一 北海道大学, 大学病院, 助教 (00431362)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加納 里志 北海道大学, 大学病院, 講師 (00374421)
水町 貴諭 北海道大学, 医学研究院, 客員研究員 (00507577)
高尾 聖心 北海道大学, 大学病院, 助教 (10614216)
田村 昌也 北海道大学, 大学病院, 助教 (40504775)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 強度変調陽子線治療 |
Outline of Annual Research Achievements |
後ろ向き観察研究の自主臨床計画書を作成し、当施設の審査会にて承認された。 スポットスキャニングIMPTにおける皮膚、唾液腺、舌、粘膜の線量を大幅に低減させる手法の開発に取り組んだ。皮膚に関しては当院で過去に実施された放射線治療患者の線量分布および皮膚炎の程度を解析し、皮膚炎発症に最も関連する皮膚線量のパラメーターを解析した。DVH(dose-volume histogram)解析において、皮膚のV65Gy(65Gy以上照射される皮膚の体積)が皮膚炎グレード3発症に関連する独立因子であることを突き止めた。皮膚炎発症と線量に関するモデル作成について検討を開始した。スポットスキャニングIMPTにおいて、局所的な皮膚線量を低減するプランニング法の開発を開始した。耳下腺及び舌に関しても同様に、線量低減のプランニング法の開発を開始した。粘膜線量低減のために、頭頸部癌におけるPTV(planning target volume) margin(照射ターゲットの位置の不確かさのために付与するマージン)の検証を行った。照射中に撮像可能なCBCT(cone-beam CT)を用いて照射前後の頭頸部の各領域の動きの変化を検証した。各領域に最適なPTV marginを個別に付与する(variable PTV marginの設定)方法の基礎的知見を得た。従来の放射線治療法で治療された頭頸部癌患者に対しQOL調査を行った。四大副作用、つまり皮膚炎、口渇、味覚障害、粘膜炎に関して、患者が感じる「辛さ」を客観的に把握するための調査項目を決定し、調査を開始した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の予定通り研究がスタートしており、おおむね順調と判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
2020年度はスポットスキャニングIMPTにおいて皮膚、唾液腺、舌、粘膜の線量を大幅に低減させる手法の開発をさらにすすめ、一定の方法を確立する。従来法で放射線治療が行われた頭頸部癌患者に対するQOL調査の症例を集積し、後ろ向き解析可能な症例数を確保する。
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Causes of Carryover |
その時点において研究に最適な物品を購入したため計画との差異が生じて、11万円程次年度使用額が生じた。翌年度はこの額も併せて物品購入等で使用する計画である。
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Research Products
(7 results)
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[Presentation] 咽頭癌に対する強度変調陽子線治療の初期経験.2019
Author(s)
安田耕一, 湊川英樹, 出倉康裕, 高尾聖心, 田村昌也, 対馬那由多, 鈴木崇祥, 加納里志, 水町貴諭, 松尾勇斗, 鈴鹿正顕, 山野茂, 鬼丸力也, 清水伸一, 本間明宏, 白土博樹.
Organizer
日本放射線腫瘍学会第32回学術大会