2019 Fiscal Year Research-status Report
Development of new electrodes for radiofrequency ablation.
Project/Area Number |
19K08108
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Research Institution | Hyogo Medical University |
Principal Investigator |
山門 亨一郎 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (20263022)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
児玉 大志 兵庫医科大学, 医学部, 助教 (20422834)
高木 治行 兵庫医科大学, 医学部, 講師 (30378377)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | ラジオ波凝固治療 / 肝臓 / ラット / 凝固壊死 |
Outline of Annual Research Achievements |
2019年度は、新しく開発した21G細径ラジオ波電極針を用い、ラット生体肝に対するラジオ波凝固治療後の凝固範囲測定を行った。ラジオ波凝固治療は、3W、5W、7W、9W、11Wの出力条件で行い、それぞれ5分間の通電を行った(各条件につき、7回のラジオ波治療を施行)。得られた凝固領域の長径は、3W:5.3±0.6mm、5W:8.1±1.7mm、7W:11.5±0.6mm、9W:9.0±1.0mm、11W:8.7±0.3mmであった。また、短径は、3W:3.8±1.5mm、5W:5.7±1.3mm、7W:9.4±0.9mm、9W:6.5±0.8mm、11W:6.6±0.2mmであった。Mann-Whitney U検定を用いて各条件の凝固体積を比較検討したところ、7Wの通電条件では、他の条件に比べ有意に大きな凝固領域が認められた。 さらに、7Wの出力でラット生体肝に対するラジオ波凝固治療を行い、24時間後、3日後、7日後に肝臓を摘出し、病理学的検討も行った。結果、ラジオ波治療後24時間後には、境界明瞭な凝固壊死領域が認められ、7日後には正常肝実質と凝固壊死領域との境界部に肉芽形成も認められた。これらの所見は、過去の臨床検体を用いた検討と同様であった。 以上より、新しく開発した21G細径電極針を用いたラジオ波凝固治療でも生体肝組織を凝固壊死させることが可能であり、7Wの通電条件で最も大きな凝固領域が得られることが明らかになった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2019年度は、21G細径電極針を用いたラジオ波凝固治療により、生体組織においてどの程度の凝固領域が得られるかの検討を予定していた。よって、2019年度に予定していた研究はおおむね順調に進展していると考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
2020年度は、ラット担癌モデルに対して21G細径電極針を用いたラジオ波凝固治療を行い、抗腫瘍効果や組織学的変化の検討を行う予定である。
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Causes of Carryover |
病理標本作成の費用、動物実験に用いる麻酔薬等の購入費用が、当初の予定より少なく済んだため。 次年度使用額は、研究に必要な試薬や消耗品の購入に使用予定である。
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Research Products
(10 results)