2023 Fiscal Year Research-status Report
Effects of near infrared radiation and volatile anesthetics on myocardial ischemia and reperfusion injury in hypergrycemia
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19K09352
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
田中 克哉 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 教授 (30263841)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 近赤外線光 / 心筋虚血 / 吸入麻酔薬 / イソフルラン / 虚血再灌流 |
Outline of Annual Research Achievements |
当初、ウサギのin vivo心筋虚血再灌流モデルに近赤外線光を照射して心筋保護効果が発揮されるか?また、吸入麻酔薬の投与との併用により心筋保護効果が増強されるかを新梗塞サイズを測定して評価する計画であった。さらにNO阻害薬の投与やKATPチャネルブロッカーなどの投与でその作用機序にNOやKATPチャネルが関連するか調査する予定であった。しかし、近赤外線光の照射装置の発見に手間取り、また個体動物から細胞に照射する方法に変更して予備データを収集している。 2023年度培養細胞に近赤外線光を照射して細胞死を測定したが、2022年度同様コントロールでの細胞死の割合が少なく、実験モデルを模索している段階である。また吸入麻酔薬の投与方法も培養液にイソフルランを投与してよく撹拌させて、最後にその溶液中のイソフルランの濃度をガスクロマトグラフィー法で以前は測定してたが、医療ガスボンベの問題で水素ボンベを撤去した関係でこの方法が取れず、イソフルランの濃度測定にも障害を来している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
5月までコロナ対応に追われていて、研究に費やす時間が少なかった。また、培養細胞による虚血再灌流モデルの構築に手間取っている。対照群での細胞死が少なく酸素中断時間を長くとってみたり工夫をしている段階である。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き近赤外線光照射を最適に行えるように実験プロトコールの最適化を図りつつ実験の進捗状況を上げていく予定である。具体的には対照群の細胞死の割合が小さいので、酸素中断時間を長くして適正な酸素中断時間を試す、あるいは薬理学的にATPの産生を抑制する物質の投与してみるなど計画している。
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Causes of Carryover |
研究が計画より遅れており備品等の使用が少なかったため次年度使用額が生じた。2024年度は実験プロトコールの改訂を行い計画を遂行する予定であり、その費用に使用する予定である。
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Research Products
(4 results)