2024 Fiscal Year Annual Research Report
脳内出血における大脳皮質神経受容体結合能およびアミノ酸代謝の変化と嚥下障害の関連
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19K10215
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| Research Institution | Iwate Medical University |
Principal Investigator |
小守林 靖一 岩手医科大学, 医学部, 非常勤講師 (00509002)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
玉田 泰嗣 岩手医科大学, 歯学部, 助教 (50633145) [Withdrawn]
小林 琢也 岩手医科大学, 歯学部, 教授 (50382635)
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| Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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| Keywords | 脳内出血 / 嚥下障害 |
| Outline of Annual Research Achievements |
神経伝導路遮断の程度に比例して逆行性に支配領域の大脳皮質神経細胞の機能に影響する(remote effect)ことが知られている。被殻出血および視床出血において、このremote effectを用いて嚥下障害の予後との関連をみた研究はない。Remote effectの大脳皮質神経細胞機能の指標として123I-Iomazenil SPECT(以下、IMZ SPECT)によるGABA受容体結合能を用いる手法については、われわれの先行研究(Clin Nucl Med, 2018)により確立している。 脳卒中後嚥下障害の多くは、延髄より上位の病変に伴う仮性球麻痺に伴うことが多い。本研究では、被殻あるいは視床出血において、大脳皮質神経受容体機能を可視化できるIMZ SPECTを用いて評価し、嚥下障害の程度を経時的評価し、急性期の大脳皮質神経受容体機能の評価により、最終的に嚥下障害の転帰を予知できるのではないか、という予測の元に検討した。 研究開始後間もなく新型コロナウイルス感染症が拡大し、研究を中断せざるを得ない状況となったため、研究期間の延長を申請した。 結果、被殻あるいは視床出血を発症して1週間以内に60名にIMZ SPECTと嚥下評価を実施した。健側と患側の半球比および健側と患側の小脳比の低下は、発症から3ヶ月後に経口摂取が困難と判断(嚥下障害の指標であるFunctional Oral Intake Scaleや藤島の分類により評価)された群と有意に相関しており、脳内出血急性期に実施したIMZ SPECTは嚥下障害の転帰を予知できる可能性が示唆された。
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