2020 Fiscal Year Research-status Report
片側性唇裂に対する術後3Dシミュレーション画像の開発
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19K10271
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
大河内 孝子 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 助教 (90398280)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野添 悦郎 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 准教授 (40208351)
中村 典史 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 教授 (60217875)
神谷 亨 九州工業大学, 大学院工学研究院, 教授 (80295005)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 三次元画像解析 / 唇顎口蓋裂 |
Outline of Annual Research Achievements |
一昨年度より引き続き唇裂患者の外鼻修正術前後の三次元計測は行っている。症例自体は30例程度集積したものの唇裂のない症例を撮影する必要がある。しかし昨年からコロナの影響により外部患者の撮影は不可能となっている。撮影した画像の分析は進んでおりすでに30名の片側性唇裂患者の術前後評価は終了している。 実績としては、三次元評価の結果をもとに原著論文 Using three-dimensional nasal forms to compare definitive unilateral cleft lip nose correction with/without a cross-lap joint cartilage graft technique. J Craniomaxillofac Surg. 2020 Nov;48(11):1035-1044 掲載済みで今後は、両側性唇裂患者に対する外鼻修正術前後の三次元評価として2021年5月20日第45回日本口蓋裂学会総会学術集会で口演発表予定である。今後、唇裂のない正常人との比較を行うことで実際の術後変化と照らし合わせてシミュレーション画像作成へ向けて画像分析を行っていく。 また、九州工業大学との共同研究で行っている部分については福岡との往来ができずZoomによる資料の共有のみにとどまっている。外部との研究協力については今後もメールおよびオンラインにて随時行っていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
画像解析ソフトの更新および相同モデルの購入にはインストラクターによるデモンストレーションが必要であるが、コロナにより大学病院として京都市との往来が制限されておりできていない状態である。 また、九州工業大学との連携も同様に難しい状態のため遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後、県外との往来が容易に可能になるのは難しいためZoom等を利用したミーティングで遂行していく予定である。しかし、相同モデルとの比較を行うのは厳しい状況のため一定数以上の唇裂のない成人の顔貌を平均化することでいわゆる”正常”という定義された画像で代用が可能か検討していく。 そのため手術後の予想顔貌シミュレーションソフトの開発までは時間的余裕はない状況である。今後、研究内容については学会発表および学術誌に投稿していく予定である。
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Causes of Carryover |
今年度購入予定であった相同モデルは1年更新のサブスクリプションであるとともにインストラクターによるデモンストレーションが必要であり、京都市との往来が必須であった。しかしコロナによる県外への渡航が原則禁止されており購入には至らなかった。 今後は、両側性唇裂患者に対する外鼻修正術前後の三次元評価として2021年5月20日第45回日本口蓋裂学会総会学術集会で口演発表予定である。 また、シミュレーションを行うにあたり外来や病棟で患者に参照するためのノートPCおよびモニター、HD購入を計画している。また、三次元計測装置のバージョンアップが必要となっているためその費用も計上予定。
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