2020 Fiscal Year Research-status Report
Development of comprehensive long-term patients outcome database in trauma and establishment of tailor-made post-discharge medical care
Project/Area Number |
19K10499
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Research Institution | Department of Clinical Research, National Hospital Organization Mito Medical Center |
Principal Investigator |
土谷 飛鳥 独立行政法人国立病院機構水戸医療センター(臨床研究部), なし, 医長 (20530017)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
湯沢 賢治 独立行政法人国立病院機構水戸医療センター(臨床研究部), なし, 部長 (10240160)
堤 悠介 独立行政法人国立病院機構水戸医療センター(臨床研究部), なし, 医師 (50627320)
安田 貢 独立行政法人国立病院機構水戸医療センター(臨床研究部), なし, 部長 (70528489)
康永 秀生 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 教授 (90361485)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 包括的長期予後データ / 中央データセンター / 研究参加施設募集 / 外傷 / 患者報告アウトカム / 社会的患者背景 / 効用値 / 健康関連QOL |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、社会的患者背景、患者報告アウトカムを中心とした包括的長期予後データベースを構築し、それに臨床情報を組み合わせて分析することで、患者の社会状況に応じたテーラーメイド型退院後医療を提示し、外傷患者の社会復帰率向上、医療資源の最適配置を実現しようするものであり、2020年度は研究(症例登録)を開始すると同時に、研究参加施設の実情に合わせてシステムの変更および研究参加施設のさらなる募集を行った。またCOVID19禍において、同意取得方法を工夫することでスムーズな同意取得を達成することができた。 1)外傷患者の包括的長期予後データベースの構築:症例集積は順調であり現在既に200症例以上を登録し、長期予後の追跡を開始している。COVID19の影響で全国的に外傷患者が激減した結果、地域によっては外傷症例が発生していない施設が複数存在するが、その以外の施設では例年よりも少ない発生数ながら全ての症例を集積できている。 2)中央データセンターの構築:構築は完了したが、各研究参加施設の個別実情に合わせて、適宜症例集積・患者追跡システムの修正を行った。その結果、各研究参加施設の負担を軽減することが可能となった。さらに、研究委託業者による患者追跡業務・健康関連QOLの入力業務の精度が非常に高いことも確認した。 3)研究参加施設の募集:日本外傷学会などを通じて研究参加募集を行い、全国救命救急センター16施設が研究参加済みである。しかしながら施設独自の事情で研究継続を断念した施設が2施設存在し、結果的に14施設で長期的に研究を継続する方針となった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2020年8月から順次全国16施設で研究を開始した。各施設の研究倫理審査委員会開催時期(および通過タイミング)が異なる影響で、施設ごとに研究開始タイミングが異なり、結果的に2021年1月に全施設において研究(症例集積)開始可能となった。COVID19の影響で全国的に外傷患者が激減している。結果的に地域によっては外傷症例が発生していない施設が複数存在するが、その以外の施設では例年の約半数に外傷患者が減っているにも関わらず、概ね全ての症例を集積できている。また、各研究参加施設の実情に合わせて、適宜症例集積・患者追跡システムの修正を行った結果、各研究参加施設の負担を軽減することが可能となった。研究開始したが、施設の事情で研究継続を断念した施設が2施設存在した。COVID19の影響で全面的に家族の面会が不可能となっており、同意取得が困難となっているが、電話で同意取得を試みるなど工夫をすることで現況にうまく対応している。
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Strategy for Future Research Activity |
COVID19禍という難しい状況下においても症例集積はそれなりに順調に進行しているため、2021年度はさらなる症例集積・患者追跡を継続していく。また、今年度が最終年度となるため、次年度も本研究を継続できるように科研費の継続申請を行なっていく予定である。
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Causes of Carryover |
研究委託業者の業務委託契約が2020年度後半に開始となったため。また、COVID19により外傷患者が減少しており、対象症例数が予定より減少したため。
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Research Products
(2 results)