2020 Fiscal Year Research-status Report
「ナースのように考える」看護大学生の臨床判断力育成プログラム開発と検証:2群比較
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19K10753
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Research Institution | St. Luke's International University |
Principal Investigator |
三浦 友理子 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 助教 (70709493)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小山田 恭子 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 教授 (70719252)
奥 裕美 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 教授 (80439512)
宇都宮 明美 京都大学, 医学研究科, 准教授 (80611251)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 臨床判断 / 総合実習 / 新人看護師 / 移行支援 / 看護のコンセプトに基づく学習 / 看護学実習 / 看護実践能力 / 専門職開発 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は看護系大学生の「ナースのように考える」臨床判断力を育成するプログラムを開発し、その効果を評価することを本研究の目的とする。2020年度は、Covid-19感染拡大に伴い、臨地での実習が十分に行えない状況においても、臨床判断を学習することができるオンライン学習プログラムを設計し、看護系大学4年生20名に予備実施した。 学習プログラムの実施時間は15時間であり、臨床判断の枠組みとなる看護実践のコンセプトは12採用した(灌流・ガス交換・頭蓋内調整・水と電解質・炎症・運動機能・排泄・栄養・血糖調整・組織の統合性・疼痛・不安)。プログラムは、知識学習とシナリオ学習を交互に配置し構成し、オンラインツールはWeb上のプラットフォームと会議システムを活用し実施した。知識学習に向け各コンセプトごとに学習資料とクイズを作成し、知識の定着を促進した。シナリオ学習では、5種類のシナリオと、看護職が自らの臨床判断を思考発話した動画を作成した。学習者は、シナリオの進行とともに設定された質問に回答する形で臨床判断に必要な知識の確認と、臨床判断の実際を記載していく。これらの終了後、学習者は動画を確認し、事前の質問に再度回答し復習を行う。シナリオ学習セッションの終了時には、双方向にやり取りできる機会として、質問や該当シナリオに関連する臨床的な知識をやり取りする時間を設けた。 上記の評価は、1回目のシナリオ学習における臨床判断の事前課題の平均得点は70.4%であり、4回目のシナリオ学習の事前課題の平均得点は82.0%であった。学習者が認識した有用度の自由記載としては、考え方の枠組みができたことで情報を整理しやすくなった、重要な情報を見つけやすくなった、患者の状況の説明がしやすくなった等の意見が聞かれた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
今年度は感染症の影響もあり、臨地での実践を含めた学習活動や評価ができなかったが、次年度は感染状況も含めて臨床での実習を含めてプログラムを追加し、評価を実現させる。 一方で、臨床判断の認知的領域を促進する学習プログラムを評価することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度の状況で臨地実習が行えなかった場合には、シミュレーションへの代替えも含めて、プログラムを完成させていく。シミュレーションの設計については、臨床実践能力の高い看護職を雇用し、プログラム作成を促進する。
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Causes of Carryover |
今年度は、看護のコンセプトに基づくカリキュラム構築を行っている米国ニューメキシコ大学への視察と、本テーマを研究しているDr.Giddens にプログラムに関するコンサルテーションを計画していた。Covid-19の影響で旅費やコンサルテーション費用の未使用となったのが主な理由である。これに関しては、次年度以降の使用を計画している。
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Research Products
(1 results)