2019 Fiscal Year Research-status Report
終末期がん患者の望む生き方を支える看護師の対話力獲得モデルと尺度の開発
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19K10847
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
青柳 道子 北海道大学, 保健科学研究院, 講師 (30405675)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鷲見 尚己 北海道大学, 保健科学研究院, 准教授 (30372254)
岩本 幹子 北海道大学, 保健科学研究院, 准教授 (50292040)
宮島 直子 北海道大学, 保健科学研究院, 准教授 (60229854)
進藤 ゆかり 日本医療大学, 保健医療学部, 教授 (70433141)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | がん患者 / 終末期 / 対話 / 意思決定支援 / 看護師 / コミュニケーション |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,患者の望む生き方を支えるための看護師の対話力の獲得過程及び対話力の獲得に影響する要因を明かにすることである.本研究は4つの研究から構成されており,今年度はその一つ目の調査の実施とデータ分析を予定していた. 具体的には,終末期がん患者の看護に携わる看護師に対して,終末期がん患者との対話の実態と対話力の獲得過程,およびその影響要因について面接調査を実施する予定であった.調査の準備として,対話(力)に関する書籍・先行研究から,本研究における対話力の定義と面接調査内容の検討を行った.また,11月の死の臨床研究会と12月の在宅看護学会に参加し,終末期における対話,在宅看護における対話に関する知見の情報収集および研究者間での情報交換を行った.2月の日本がん看護学会においても情報収集をする予定であったが,新型コロナウィルス感染症拡大のために,参加取りやめを余儀なくされた.2019年度中に看護師に対する面接調査実施を計画していたが,調査を予定していた地域における新型コロナウィルス感染症の拡大があり,緊急事態宣言が出されたため調査の依頼を自粛した.その後も,対象地域の感染患者数は増加しており,臨床の看護師は新型コロナウィスルへの対応に追われている状況にあるため,近々に調査を実施することは困難である.したがって,今後の取り組みとしては,新型コロナウィルス感染症の終息後にスムーズに調査とデータ分析を開始できるよう,面接調査の準備を整えること,共同研究者間でその後の調査の研究計画の検討を行う予定である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
今年度は,研究代表者の家族の看病のために研究時間が減少したこと,新型コロナウィルス感染症により臨床における調査実施が困難となったため研究の進行が遅れた.
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウィスル感染症による臨床における負担が軽減された時期を見計らって,病院および訪問看護ステーションに研究協力を得て個別面接調査と分析を実施する予定である.個別面接後ただちに次に予定しているグループ面接を実施できるよう,依頼依頼施設を増やすなどして,できるだけ遅れを取り戻す予定である.
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Causes of Carryover |
面接調査が遅れたため,テープ起こしに使用する人件費が未使用となり,次年度使用額が生じた.来年度は,今年度実施する予定だった個人面接調査と来年度に予定しているグループ面接のテープ起こしの人件費,データ分析に使用するPC購入と統計ソフトの購入費に研究費を使用する予定である.
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