2021 Fiscal Year Research-status Report
災害発生時における精神障害者の適応的行動を促進させる介入支援モデルの開発
Project/Area Number |
19K10869
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Research Institution | Kobe Tokiwa University |
Principal Investigator |
立垣 祐子 神戸常盤大学, 保健科学部, 准教授 (80382266)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
神崎 初美 兵庫医療大学, 看護学部, 教授 (80295774)
松清 由美子 久留米大学, 医学部, 准教授 (60587468) [Withdrawn]
庄司 寛子 (久保田寛子) 大阪市立大学, 大学院看護学研究科, 特任講師 (30582960) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 精神障害者 / 適応的行動 / 災害看護 / 介入支援モデル |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,災害発生時における精神科病院入院中の患者の行動特性を明らかにし,適応の観点から,患者の行動を整理し,不適応行動に対しては,適応的行動へと転換できるよう,適応的行動に対してはその促進が円滑になされるよう介入支援モデルを開発することを目的としている. 2019年度は,自然災害(地震・豪雨)を経験した精神科病院2施設に勤務する看護師26名にを対象としてフォーカスグループインタビューを行った.フォーカスグループインタビューは,対象者が勤務する病棟ごとに2-6名のグループに分けて実施した. 2020年度は,当初計画では,2019年度の結果をもとに,精神障害者の適応的行動に関する「尺度アイテム」を作成し,その「尺度アイテム」の信頼性・妥当性を検証する調査を実施することを予定していた.しかし,2020年12月からのコロナウイルス感染症の拡大により,精神科病院での調査は,患者や看護師以外の外部者の出入りができなくなったため,調査活動そのものが不可能となった. 2021年度についても,前年度同様の状況が継続し,調査を進めることができなかった. そこで,2022年度までの1年間の研究機関の延長を行い,最終年度である2022年度においては,当初の研究計画を大幅に変更し,2019-2020年に収集したフォーカスグループインタビューのデータのみを用いて,ガイドラインの作成を行うこととした.2022年度は,英文雑誌への投稿を行うことにより結果の公表を行うとともに,これを結果の公表の一部とし,その後,ガイドラインの作成を行い,研究期間を終了する予定である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究は,2019-2021年度の3ヶ年で「災害発生時における精神障害者の適応的行動を促進させる介入支援モデル」を提示し,終了する予定であったが,コロナウイルス感染症感染拡大の影響で精神科病院での質問紙調査を行うことができなかった状態が継続した.そこで,研究期間を2022年度まで1年延長することとした.
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度4-9月は,2019-2020年度に収集したデータを論文としてまとめ,英文雑誌への投稿する準備を進めている.2022年10-2月は,ガイドラインを作成し,最終年度の成果物とする.
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症感染拡大の影響で,当初予定していた精神科病院での調査が実施できなくなったため.今後は,本研究で得られた既存のデータと新型コロナウイルス感染症に関する国内外の先行研究をふまえて,ガイドラインを作成する.費用は,先行研究調査の実施に活用するとともに,ガイドラインの出版にも活用する.
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