2022 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
19K10950
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
澄川 真珠子 札幌医科大学, 保健医療学部, 准教授 (20432312)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
桑村 由美 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 助教 (90284322)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | フットケア外来 / 外来運営 / SWOT分析 / コロナ禍 |
Outline of Annual Research Achievements |
フットケア外来運営を継続する方策を検討するため、第27回日本糖尿病教育・看護学会学術集会において交流集会を企画し糖尿病看護の実践家とともに検討した。自施設の課題や強みを抽出し、フットケア外来運営の改善に向けた検討にあたりSWOT分析を使用した。交流集会は80分で運営し、SWOT枠組みの活用方法についての講義、自施設の課題と強みを抽出する個人ワーク、グループ討議、全体討議、まとめで構成した。参加者は21名。全体討議の参加者の発言を逐語録にし分析した。参加者の看護師経験22.8年、糖尿病看護経験12.2年、糖尿病療養指導士17名、認定看護師2名であった。SWOT活用経験者は4名であったが、本交流会でSWOTを使用し、外来構築に役立つと回答した者は17名であった。全体討議ではフットケア内容が一様でない現状が確認された。また、内部環境の強みとして、他職種の協力、病棟と外来の連携、定期的な勉強会の開催、患者のフットケア中断率が低いことなどが挙げられた。一方弱みとして、コロナ禍でフットケア外来看護師の人員の削減、スタッフ育成が困難、フットケア研修未受講、アセスメントや技術に自信がないなど、また外部環境の機会として、診療報酬加算が可能、ICT活用の進展など、脅威として、コロナ終息時期が不明などが挙げられた。交流集会の内容毎の満足度はいずれも10点満点中8点以上であり、「自施設の強みと弱みがわかった」、「他施設の状況を知る機会となり得た」、「皆が頑張っているから自分も頑張ろうと思った」などの肯定的意見がみられた。コロナ禍により多施設においてフットケアに携わる人員が減少していたが、糖尿病患者へのフットケア支援を中断させないためにも情報共有の場の提供は有益であった。アセスメントの効率化やICT活用、訪問看護師との連携を強化し、患者を多方面から見守るシステム構築が必要と考える。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ禍において多施設アンケート調査を実施することに困難を感じ、2022年度にデータ収集方法を変更し、学術集会の交流集会の参加者の発言内容などを質的に分析する方法に変更したため分析に時間を要し、論文作成の時間を確保できなかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度に開催した交流集会での参加者に研究協力が得られ、データ収集と大まかな分析が行えた。テキストマイニング分析も加えて上で論文執筆し投稿予定である。
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Causes of Carryover |
論文投稿のための時間確保ができなかったため、2023年度は学会発表のための参加費、論文執筆および論文投稿を行うための英文校正費、掲載料などに使用する。
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Research Products
(2 results)