2024 Fiscal Year Annual Research Report
司法精神医療におけるピアサポートの様相とその活用に関する研究
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19K10957
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| Research Institution | Iwate Medical University |
Principal Investigator |
熊地 美枝 岩手医科大学, 看護学部, 准教授 (40320642)
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| Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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| Keywords | 医療観察法 / 司法精神看護 / ピアサポート / リカバリー / 他害行為 / 社会復帰調整官 |
| Outline of Annual Research Achievements |
医療観察法対象者間のインフォーマルな交流実態と、医療観察法対象者間のピアサポートに対する社会復帰調整官、看護師、医療観察法対象者(当事者)それぞれの立場での認識について明らかにした。 2022年~2023年には、12名の社会復帰調整官のインタビューを実施した。指定入院医療機関退院後は、<入院中に連絡先を交換した対象者と交流>を図っている対象者が多く、記録単位数の最も多くを占めたカテゴリは【情報交換】であった。【対象者間交流の意味・効果】を実感し【ピアサポートへの期待】を抱く社会復帰調整官が確認できた一方で、<ピアサポーターにとっての大きな負担>となることや<情報が洩れることを懸念>する声も確認された。 2022年~2025年には、12名の医療観察法病棟看護師のインタビューを実施した。<自然発生的に生まれる外出報告会>や服薬・治療プログラムについての情報交換がなされる中、対象者の勧めでプログラムに参加する対象者もいたことなど治療参加姿勢への影響もあることが確認された。看護師の中には、【対象者間交流を促進する場つくり】を意識している者もいた。ピアサポートについては必要性を感じながらも、難しさや限界を感じる看護師もいた。 2023年~2025年には、10名の医療観察法入院対象者のインタビューを実施した。対象者は、他対象者より、【先の見通しをもてるような説明・助言をもらう】経験や【対話を通して人とのつながりを感じる】経験をしており、このような自分が助けられた経験をもとに新たに入院してくる対象者に対して自分が助ける立場になるなど【恩送りの気持ちで行動】していた。ピアサポートについては、肯定的に捉える対象者が多く、自分が役に立つならこの経験も無駄じゃないと思えるとピアサポーターに関心を寄せる対象者がいる一方で、対象行為をして入院した人たちという点に抵抗を持ち、消極的な対象者もいた。
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