2022 Fiscal Year Annual Research Report
周産期から取り組む母親の役割自信構築支援のための基礎的研究
Project/Area Number |
19K11030
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
高橋 由紀 名古屋大学, 医学系研究科(保健), 准教授 (80346478)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
玉腰 浩司 名古屋大学, 医学系研究科(保健), 教授 (30262900)
奈良間 美保 京都橘大学, 看護学部, 教授 (40207923)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 会陰部痛 / 母親役割の自信 / 母親役割満足 / 産褥 / 日常生活の支障 / 母乳育児 / 褥婦 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、正期産で単胎児を出産した女性を対象に母親役割の自信に関連する要因を明らかにし、産後の母親の役割適応を促進する具体的な助産実践を提示すること目的とした縦断調査による量的記述研究である。2022年度は、これまでにデータ収集を終えた184名の分析を行った。初経産別に産後1日目の会陰部痛に関連する要因を検討し、初産婦の会陰部痛には妊娠中の体重増加が推奨範囲以上であったことが関連していた。産後1か月までの会陰部痛による日常生活への支障には、会陰部痛を調整した上でも分娩時の会陰損傷が関連していることが明らかとなった。産後1か月までの母親役割の自信の高さには、経産婦、会陰切開を施行していない、産後1か月の栄養方法が母乳のみ、日常生活への支障がないことが関連していた。母親役割の満足感の高さには、産後1か月の栄養方法が母乳のみであることが関連していた。産後1か月の栄養方法が母乳のみであることは、母乳哺育が上手くいくことを通して、産後の女性が母親としての自分を肯定し、子どもとのやりとりを楽しんでいることが、母親役割の自信・満足につながっていると考えられた。分娩時の会陰損傷や産後の会陰部痛があることが日常生活への支障に関連し、日常生活への支障が母親役割の自信に関連していることから、助産師は、妊娠期には体重増加を推奨範囲内にするための指導、分娩期には会陰損傷をできるだけ少なくする分娩管理や分娩介助を行うこと、産褥期には生じた会陰損傷に伴う会陰部痛や日常生活への支障ができるだけ軽減されるよう援助し、母親役割の自信を高め、母親となる女性が心身ともに健康的な産後の生活および母親役割への適応が円滑に進むよう支援する必要がある。
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Research Products
(9 results)
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[Journal Article] Skin-to-skin contact after birth: developing a research and practice guideline2023
Author(s)
Brimdyr K, Stevens J, Svensson K, Blair A, Turner-Maffei C, Grady J, Bastarache L, Al Alfy A, Crenshaw JT, Giugliani ERJ, Ewald U, Haider R, Jonas W, Kagawa M, Lillieskfold S, Maastrup R, Sinclair R, Swift E, Takahashi Y, Cadwell K.
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Journal Title
Acta Pediatrica
Volume: -
Pages: -
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research
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