2019 Fiscal Year Research-status Report
保健師の地域アセスメント実践力向上のためのケースメソッド手法を用いたツール開発
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19K11110
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
奥野 ひろみ 信州大学, 学術研究院保健学系, 教授 (60305498)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石田 史織 信州大学, 学術研究院保健学系, 助教 (20710065)
横川 吉晴 信州大学, 学術研究院保健学系, 准教授 (50362140)
山崎 明美 信州大学, 学術研究院保健学系, 講師 (60299881)
高橋 宏子 信州大学, 学術研究院保健学系, 准教授 (80195859)
五十嵐 久人 信州大学, 学術研究院保健学系, 准教授 (90381079)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 地域保健 / 地域アセスメント |
Outline of Annual Research Achievements |
行政保健師には、複雑多様化した地域手段の健康課題に対し、地域アセスメントを遂行する必要がある。そこで、(1)地域アセスメントの要素を構造化すること、(2)構造化した事柄をストーリー性とリアリティのあるシナリオに落とし込み、研修等に取り入れる、(3)研修の成果を分析するがこの研究の概要である。2019年度は、(1)地域アセスメントの要素を構造化するを目的とした。 まず、情報収集を行い、地域アセスメントのためのケースメソッドの基礎となる内容の整理を行った。アセスメントのためのデータ分析の方法として、プリシード-プロシードモデルを軸に検討することにした。実施方法の検討には、ヘルスプロモーション・プライマリヘルスケアに加えて、マーケティングモデル、ナッジモデルといった、経済学で発展した理論の活用を検討した。 事例として成人保健を取り上げた。取り上げた理由は、数量的なデータが全国の市町村で入手しやすい状況にあり、ケースメソッドを作成した場合、実践現場での有用性が高いと考えたからである。まず特定健診で収集可能な量的データの整理を行った。加えて実際に市町村の特定健診時に実施しているアンケート調査内容を確認し、プリシードープロシードモデルの枠組みで不足している情報は何かを検討した。 また、住民からのインタビュー項目の検討を行った。 具体的な実施方法を検討するにあたっては、ヘルスプロモーションの視点を軸に置き、ターゲットグループへのアプローチを検討する方法を用いることとした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
地域アセスメントの理論及び実施方法を融合させた、研修プログラムの軸となる内容の構造化を図ることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
構造に即して、ケースメソッドのシナリオの作成を行う。次に研修会を開催し、参加者から効果の測定を行う。これを受け修正を行い、Web上にプログラムを掲載する。
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Causes of Carryover |
学会等での情報収集等を予定していたが、新型コロナウイルスによる出張の自粛等により予算の執行額に差が生じた。2020年度に情報収集を行うことで、執行予定である。
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