2021 Fiscal Year Annual Research Report
シングル介護を担う就労者の援助要請とQOLとの関連
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19K11156
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Research Institution | Shubun University |
Principal Investigator |
田中 結花子 修文大学, 看護学部, 准教授 (50410915)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | シングル介護者 / 健康関連QOL / 在宅介護 / 負担感 / 就労 / 両立 / 連携 |
Outline of Annual Research Achievements |
就労しながら親の介護をするシングル介護者の健康関連QOLを退院後1か月時と3か月時で比較し健康関連QOLの変化を考察した.退院後1か月時と3か月時の2時点において質問紙調査を行った.対象者の基本属性と労働時間と介護時間など,被介護者の介護度及び認知度などを調査した.健康関連QOLの測定にはSF-8TMを使用し退院後1か月時および3か月時の比較をした.結果として介護時間が増えていた.QOLは身体的,精神的サマリースコアは有意差がなかった. シングル介護者は身体面より精神面の健康関連QOLが低下している状態であった.このことはシングル介護者のみではなく在宅介護を行う介護者に共通の問題であることがわかった. 「シングル介護者が在宅介護3か月時の就労と介護の両立における現状」として質的研究を実施してまとめた. 本研究は,シングル介護者が在宅介護3か月時の就労と介護の両立における現状を明らかにすることを目的とした.シングル介護者9名に半構造化面接を実施した.【両立に良い影響を与える要因】は,〈悩みを相談できる人の存在〉,〈地域の見守り及びレスパイト体制〉,〈介護経験者の介護情報提供体制〉の3カテゴリが抽出された.【両立に悪い影響を与える要因】は,[介護のきっかけ],[介護を替わってくれる人がいない環境],[介護による精神的ストレス]の3カテゴリが抽出された.【両立に良い影響を与える要因】をより促進する為には,介護に関する情報を提供することは必須である.また,介護に関与する全ての者が情報共有・意見交換が出来る連携システムの構築は喫緊の課題である.
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Research Products
(3 results)