2019 Fiscal Year Research-status Report
優先順位に基づく保健活動を推進するスクラップ&ビルド実践ガイドラインの開発
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19K11183
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Research Institution | Shitennoji University |
Principal Investigator |
小出 恵子 四天王寺大学, 看護学部, 准教授 (40550215)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡本 玲子 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (60269850)
中瀬 克己 吉備国際大学, 保健医療福祉学部, 教授 (00511552)
岡田 麻里 県立広島大学, 保健福祉学部(三原キャンパス), 講師 (90534800)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 保健師 / 保健活動 / スクラップ&ビルド / 公衆衛生看護技術 / 阻害・促進要因 / 評価 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、保健活動のスクラップ&ビルドを実現するための①多職種共有の判断基準と担当者、管理者としての保健師が②各々の機能を実行するために必要な技術から成るガイドラインを開発することである。本研究の意義は、このガイドラインによって、行政における合意形成が推進され、優先順位づけによる効果的な保健活動の展開に寄与することである。 1年目の研究計画では、スクラップ&ビルドの実践事例について面接調査により収集し、保健師(担当者とリーダー保健師)の技術と実践の促進・阻害要因、プロセスの明確化に向け、分析を進めることとしていた。スクラップ&ビルドの実践事例については、スクラップ&ビルドを実際に実践した経験のある保健師を研究参加者とすることとし、研究分担者とともに候補者を検討した。2019年度に収集した事例は、5事例であり、研究参加者は管理職1人、リーダー保健師2人、事業担当保健師2人であった。現在、保健師の技術と促進・阻害要因、プロセスについて質的記述的分析を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2019年度に収集した事例が5事例にとどまった理由は、研究参加者をスクラップ&ビルドを実践した経験のある保健師としたが、それらの実践を経験しているものが多くなく、リクルートに時間を要したこと、研究協力の了承が得られていた者についても、COVID-19の影響で面接が延期になったためである。
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Strategy for Future Research Activity |
当面は、保健師への個別面接調査が難しいため、2019年度に収集した事例と2018年度に収集していた2事例について質的記述的分析を行い、成果発表に向けた準備を進める。追加でデータ収集が必要なものについては、2020年度の後半にかけて個別面接調査を実施することとする。
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Causes of Carryover |
次年度使用額が生じた理由は、面接調査が5事例にとどまったこと、研究参加者が研究代表者の近隣の自治体に勤務するものであることが多く、旅費が見積もりより少なかったこと、研究分担者との研究会議はメールや学会参加時に行ったため、旅費がかからなかったことが挙げられる。これらの経費は、2020年度の面接調査にかかる旅費と逐語録作成、研究成果発表の旅費等に充てる予定である。
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Research Products
(2 results)