2021 Fiscal Year Research-status Report
精神疾患を有する人の家族における、ベネフィット・ファインディングの関連要因の解明
Project/Area Number |
19K11216
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
千葉 理恵 神戸大学, 保健学研究科, 教授 (50645075)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮本 有紀 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 准教授 (10292616)
藤本 浩一 兵庫医療大学, 看護学部, 准教授 (20467666) [Withdrawn]
船越 明子 神戸市看護大学, 看護学部, 教授 (20516041)
橋本 健志 神戸大学, 保健学研究科, 教授 (60294229)
廣田 美里 神戸大学, 保健学研究科, 助教 (70595488)
林 佑太 神戸大学, 保健学研究科, 助教 (70882166)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | ベネフィット・ファインディング / 精神疾患 / 家族 / 精神看護学 / ポジティブ心理学 |
Outline of Annual Research Achievements |
ベネフィット・ファインディングとは、慢性疾患などの逆境の経験を経て、得られたものや学んだものがあったと感じることを指す主観的な概念であり、困難な状況をポジティブに捉えようとするコーピングの一つとして解釈されている。ベネフィット・ファインディングは、ポジティブ心理学に含まれる概念の一つであり、精神疾患を有する人においてはパーソナル・リカバリーと密接に関連する。本研究課題は、精神疾患を有する人々の家族のベネフィット・ファインディングの関連要因を明らかにすることを目的とする。 コロナ禍の中で、精神疾患を有する人々の家族のセルフヘルプグループに参加している人がどのようなベネフィット・ファインディングを経験しているのかについてヒアリングを行うとともに、精神疾患を有する人々の家族を対象とした、ベネフィット・ファインディングおよびその近接概念に関する研究のレビューから、精神疾患を有する人々の家族のベネフィット・ファインディングの関連要因・アウトカムの整理を試みようとしている。 また、関連するテーマでは、精神疾患をもつ人のリカバリーとセルフケアの関連についてのこれまでの研究の知見を整理し発表した。また、コロナ禍におけるポジティブ心理学についての知見について整理し発表した。さらに、精神疾患を有する人々やその家族へのケアの質の向上に影響を与える要因の一つとして、精神科看護師のワークエンゲイジメントの関連要因について検討し、論文投稿を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウィルス感染症の拡大状況等により、2020年度に続き大学教員としての業務の面でも影響を受けたため、当初の予定よりも遅れているが、2022年度はより計画的に研究を行っていけるように万全の体制で進めていく。
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Strategy for Future Research Activity |
より計画的に研究を行っていけるように、様々な調整を行いながら万全の体制で進めていく。
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Causes of Carryover |
研究計画が遅延したことにより、次年度使用額が生じているが、2022年度に計画的に研究を進め、使用していく。
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Research Products
(2 results)