2021 Fiscal Year Research-status Report
Establishment of neurocognitive training to improve frontal lobe function in moyamoya disease
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19K11317
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
澤村 大輔 北海道大学, 保健科学研究院, 講師 (20734750)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
Tha KhinKhin 北海道大学, 医学研究院, 准教授 (20451445)
境 信哉 北海道大学, 保健科学研究院, 教授 (30299804)
数又 研 北海道大学, 大学病院, 講師 (60634144) [Withdrawn]
杉山 拓 北海道大学, 大学病院, 講師 (70748863)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | もやもや病 / 認知リハビリテーション / トレーニング効果 / resting-state fMRI / computer-based training / 健常者 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は研究実施計画書の通り、健常者におけるトレーニングの効果を行動学的変化より検証した研究、またその結果に基づいて実施した脳機能評価としてのresting-state fMRIおよび脳構造評価としてのdiffusion imagingを用いて脳の可塑的変化を評価した研究の論文を執筆し、現在投稿中である。 結果として、認知機能に関連する大脳皮質領域、小脳にトレーニング由来の構造的変化が生じたことが推察された。特に構造的変化が生じたと推察される右頭頂葉皮質領域のdiffusion imagingの指標、およびこの領域を中心とするFrontoparietal networkの機能的結合性が複雑な認知機能を要求するPaced Visual Serial Addition Task(PVSAT)、また小脳虫部におけるdiffusion imagingの指標と言語記憶課題の成績に相関を認めた。このことよりこれらの領域の変化が認知機能トレーニングに伴う神経可塑的変化を示している可能性が示唆された。 もやもや病患者のリクルートは、コロナ禍の影響もあり、予想より滞っている。
現在までリクルートした症例データの神経心理学的検査の結果より、トレーニング課題の成績だけでなく、注意、ワーキングメモリの検査成績の向上が認められている。 今後は症例リクルート状況について研究分担者と情報を共有する会議を頻回に開催し、できる限り早期に目標症例数を達成できるよう連携をしていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
もやもや病患者のリクルートが遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
昨年度に引き続き、北大病院の脳外科、リハビリテーショ科との連携を強化し、症例のリクルートを円滑に行えるよう努力する。出来る限り早期に目標症例数に到達できるよう、状 況に応じて高頻度に進捗報告、または症例リクルートについてのミーティングを開催する。
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Causes of Carryover |
この差額はトレーニングシステム整備費用、対象者への謝金、MRI使用料、および英文校正費用などで使用する予定である。
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