2023 Fiscal Year Annual Research Report
Prospective investigation for contribution of physical activity and fitness to children's cognitive and non-cognitive skills, and its mechanism.
Project/Area Number |
19K11602
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Research Institution | Fukuoka Women's University |
Principal Investigator |
長野 真弓 福岡女子大学, 国際文理学部, 教授 (10237547)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 安子 武庫川女子大学, 文学部, 教授 (60388212)
足立 稔 岡山大学, 教育学研究科, 教授 (70271054)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 非認知スキル / メンタルヘルス / ソーシャルサポート / 体力 / 学力 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度では,本研究用に作成した非認知スキル尺度の得点(以後、「非認知スキル」と表記)と体力・運動習慣との関連について,国立大学付属中学校における縦断研究のベースラインデータ(1年生:男子 280 名、女子 276 名)を使用して横断的に検討した.従属変数を非認知スキル、客観的な体力,運動習慣,心理的ストレス,友人および父母からのソーシャルサポート,生活習慣,主観的な学力,間接的な社会経済指標を独立変数に設定した3つの重回帰モデルを用いて分析を行った.結果として, 対象者の非認知スキルは,体力,運動習慣,友人および母親からのソーシャルサポート,友人の数,および主観的学力で構成されていた。これらの要因は,OECD Education 2030における学習の枠組みと一致している.中学生の非認知スキルに関する研究では,学業成績に加え,友人関係と密接な関係がある身体活動指標も考慮する必要がある.さらに,乏しいSESはソーシャルサポートの欠如を通じて抑うつ・不安症状と間接的に関連しており,生徒のメンタルヘルス問題の経路の1つである可能性が示唆された。今後、本研究のデータをもとに、SESと組織的スポーツへの参加を含む体力・運動習慣との長期的な関連性、およびそれらをジェンダーの視座からも詳細に分析していく。一方、児童における縦断研究では、2年生時の体力が5年生時の抑うつ・不安症状を予測することが明らかになった。 Covid-19の感染拡大に伴う業務負担の増加により研究期間を延長せざるを得なかったものの、子どもの非認知スキル(社会情動的スキル)および抑うつ・不安症状には、学力指標および身体活動の結果である体力に加え、子どもの運動行動に欠かせない友人関係が関連するという新たな知見を得ることができた。未だ公表に至っていない成果が蓄積しているため、研究期間終了後も、引き続き公表を進めたい。
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Research Products
(1 results)