2021 Fiscal Year Annual Research Report
Investigating the levels of school club activities based on DNA damage and recovery capacity in adolescent girls
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19K11617
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Research Institution | Okayama Healthcare Professional University |
Principal Investigator |
安田 従生 岡山医療専門職大学, 健康科学部 作業療法学科, 教授 (00467119)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
谷岡 利裕 昭和大学, 薬学部, 准教授 (80360585)
中澤 公孝 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (90360677)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 酸化ストレス / DNA損傷・修復能 / 酸素摂取能力 / ステロイドホルモン / 第二次急伸期 / ミトコンドリアDNA |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、成長期(第二次急伸期直後の14歳~18歳)の女子中学・高校生を対象として、中強度持久的運動後のDNA損傷及び修復能を基準とした体細胞へのストレス耐性を酸素摂取能力、エストロゲン濃度及びミトコンドリアDNAコピー数との関連性から検討することを目的とした。令和元年から令和2年度からの結果を受けて、令和3年度においては、換気性作業閾値や最大酸素摂取量以外の換気能力系の指標である換気当量や呼吸性代償等にも着目し、唾液中ミトコンドリアDNAコピー数の変化に反応する可能性のある高感度指標の特定を試みた。結果として、唾液中ミトコンドリアDNAコピー数と換気当量や呼吸性代償との間に直接的な関連性は認められなかった。この点で、唾液中ミトコンドリアDNAコピー数と心肺持久系の指標における有意な相関関係を示している先行研究と照らし合わせると、先行研究では被検者の心肺持久能力が相対的に低く、一方、本研究の被検者においてはその能力が相対的に高い傾向にあった。これらのことから、今後、被検者の体力レベルやそれに密接な関連性のある指標を選定し、再検討する必要があることが窺えた。上記のことを踏まえ、次の研究課題として、唾液中ミトコンドリアDNAコピー数に加え、DNAテロメア長を中心としたバイオマーカーを用い、成長期アスリートにおける身体コンディションの至適基準となる“生理学的閾値”を引き続き追求していく所存である。
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