2022 Fiscal Year Annual Research Report
補酵素PQQで惹起されるレドックスシグナルによる細胞外マトリックスリモデリング
Project/Area Number |
19K11728
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Research Institution | Aichi Medical University |
Principal Investigator |
笹倉 寛之 愛知医科大学, 医学部, 特別研究助教 (50751616)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
武内 恒成 愛知医科大学, 医学部, 教授 (90206946)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | PQQ / 細胞外マトリックス / 糖鎖生物学 / 再生・修復 / レドックス / コンドロイチン硫酸 |
Outline of Annual Research Achievements |
1) 昨年度までの研究で、PQQ化学誘導体の一つがDual oxidases の活性化能を維持あるいは亢進し、各種細胞株・マウス個体への過剰投与時の毒性を軽減することを示した。さらに誘導体が多量投与時の腎障害を回避することが、個体に対する毒性を軽減させる一因であることを明らかにした。PQQ化学誘導体の研究に関して論文執筆に足りうるデータの補強を行った。
2) 細胞外マトリックスにおけるコンドロイチン硫酸の機能、コンドロイチン硫酸とコラーゲンとの機能相関を解析する上で、局所的にコンドロイチン硫酸の産生を抑制する技術は、大きなアドバンテージになる。昨年度に引き続き、コンドロイチン硫酸合成酵素(CSGalNAc transferase1)のアンチセンスオリゴによる不活化を行った。培養細胞を用いてアンチセンスオリゴによるCSGalNAc transferase1の mRNAの発現抑制、コンドロイチン硫酸量の減少を糖鎖解析にて確認した。脊椎損傷の系を用いた in vivo においてもmRNAの発現抑制、コンドロイチン硫酸量の減少を糖鎖解析にて確認した。線虫C. elegans において、コンドロイチン合成酵素をコードする遺伝子の機能低下変異体の糖鎖解析を行った。野生型に比べ、コンドロイチンの量が大きく減少していることを確認した。
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[Journal Article] Inhibition of Transglutaminase 2 Reduces Peritoneal Injury in a Chlorhexidine-Induced Peritoneal Fibrosis Model2023
Author(s)
Shunnosuke Kunoki, Hideki Tatsukawa, Yukinao Sakai, Hiroshi Kinashi, Tetsuyoshi Kariya, Yasuhiro Suzuki, Masashi Mizuno, Makoto Yamaguchi, Hiroyuki Sasakura, Masashi Ikeno, Kosei Takeuchi, Takuji Ishimoto, Kiyotaka Hitomi, Yasuhiko Ito
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Journal Title
Lab Investigation
Volume: 2023 Apr;103(4):100050
Pages: 100050
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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