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2019 Fiscal Year Research-status Report

Elucidation of the interaction between food preference and biological clock in monkeys

Research Project

Project/Area Number 19K11739
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

横田 伸一  東京大学, 医科学研究所, 特任助教 (10743239)

Project Period (FY) 2019-04-01 – 2022-03-31
Keywords嗜好性 / 給餌性同調 / 体内時計 / 霊長類
Outline of Annual Research Achievements

食生活の乱れはバイオロジカルリズムの破綻に繋がり、やがては病気への進展を招く。食餌中のカロリーや糖質が摂食行動を亢進し、体内時計を同調させることが分かってきている。しかし、栄養学的要素を除く食べ物の味や食感など嗜好特性については、実験小動物で客観的に評価することが難しく、食べ物の嗜好性とリズム障害、健康、疾患との関係は科学的に解明されていない。本研究では、サルにおいて概日リズム障害モデルを構築し、ヒトの感覚に類似した食餌の嗜好性が体内時計の同調機構に及ぼす影響を検討する。本年度は、同じ栄養成分で嗜好性のみが異なる給餌刺激条件をサルにおいて確立した。申請者の研究施設で自家繁殖しているリスザルおよびヨザルに対し、これまでに給餌したことのある補助飼料(サツマイモ、リンゴ、カボチャ、ニンジン)について、カフェテリア方式による嗜好試験を実施した。その結果、リスザル、ヨザルいずれにおいても、サツマイモの嗜好性が高いことがわかったため、サツマイモについて、生のままの切ったもの、蒸してから切ったもの、蒸して切って乾燥させたもの(切干)の3種類の調理法(なお、蒸したり干したりしただけでは栄養成分には変わりがないことを(『日本食品標準成分表(文部科学省 著)』により確認している)で調理したものを作製し、嗜好試験を実施した。その結果、サツマイモでは、蒸したものが最も嗜好性が高く、切干が最も嗜好性が低いという明確な序列があることが明らかとなり、栄養成分には変わりがないが、嗜好性が大きく異なる給餌条件となり得るものと考えられた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

異動により、実験用のリスザル、ヨザルを扱うことが出来ない期間(H31.4.1~R1.11.30)が生じたため、本研究に取り組める期間が4か月しかなく、サルを用いたサーカディアンリズムの評価系の確立までは着手できなかった。

Strategy for Future Research Activity

本年度(平成31年度)に出来なかった検討は、次年度(令和2年度)に実施する。本年度中に、適当な給餌刺激条件を見出すことは出来ているため、概日リズム障害モデルの構築も次年度は並行して実施していく予定である。

Causes of Carryover

本年度は、異動により、本研究に取り組める期間が4か月しかなかったため、機器類を含めた大がかりな準備が必要な検討には一切着手することが出来なかった。そのため、次年度および次々年度の2年間で、それらを含めた全ての検討を実施する予定である。

URL: 

Published: 2021-01-27  

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