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2019 Fiscal Year Research-status Report

骨髄幹細胞の自己治癒能と全身の恒常性維持による健康寿命延長

Research Project

Project/Area Number 19K11794
Research InstitutionSapporo Medical University

Principal Investigator

佐々木 優子  札幌医科大学, 医学部, 助教 (80631142)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 佐々木 祐典  札幌医科大学, 医学部, 准教授 (20538136)
小野寺 理恵  札幌医科大学, 医学部, 講師 (60393328)
岡 真一  札幌医科大学, その他部局等, 講師 (70789453)
本望 修  札幌医科大学, 医学部, 教授 (90285007)
Project Period (FY) 2019-04-01 – 2022-03-31
Keywords骨髄幹細胞
Outline of Annual Research Achievements

生体の老化のメカニズムを解明し、そのメカニズムを踏まえて、健康寿命を延長するための治療法を開発することは、超高齢化社会を迎える日本にとって最重要課題である。これまでの老化研究では、長寿遺伝子の発見など、老化・寿命制御に重要な役割を果たす制御因子・シグナル伝達系の特定がなされてきている。しかし、老化の本質に迫るメカニズムの解明、および、抗加齢効果を発揮する治療法の開発には至っていない。従って、老化のメカニズムを解析し、健康寿命の延伸につながる治療法の開発には大きな期待が高まっている。
一方、我々は、これまでに骨髄間葉系幹細胞(mesenchymal stem cells: MSC)をさまざまな動物実感モデルに経静脈的に投与し、治療効果を発揮することを数多く報告してきた。これまでに見出したMSCの治療メカニズムとして、神経栄養因子による神経保護作用、血液脳関門の安定化など、さまざまな機序が協奏的に作用すると考えている。
また、生体の老化に関しては、生体内のMSCが機能低下を起こすことが、個体の老化の原因となっている可能性があると考えており、本研究では、若年ラットから採取したMSCを経静脈的に投与することによって、認知・運動機能の維持・改善、健康寿命延長などの“抗加齢効果”をもたらすメカニズムを解明し、成体の持つ能力を長期間維持させるための治療法へ展開することを目的とする。
本研究の成果により、老化の本質が明らかとなり、健康寿命の延長が可能となれば、超高齢化社会を迎えているわが国において、大きな福音となり、波及効果は極めて高いと思われる。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

我々は、健康な若年ラットから採取した骨髄間葉系幹細胞(MSC)を同種のラットに対し、経静脈的に投与した結果、認知・運動機能を改善し、寿命も延長する可能性があることを見出しており、今後、この可能性の検証を深める予定であるため。

Strategy for Future Research Activity

我々は、健康な若年ラットから採取した骨髄間葉系幹細胞(MSC)を同種のラットに対し、経静脈的に投与した結果、認知・運動機能を改善し、寿命も延長する可能性があることを見出しており、今後、組織学的、MRIなどを用いて、メカニズムの検証を行う予定としている。

Causes of Carryover

本年度は、骨髄間葉系幹細胞(MSC)を経静脈的に投与したラットを長期間飼育して、予備データの採取に務めたため、予定していた動物数を使用しなかったため、次年度使用額が生じている。次年度は、本年度に得られた予備データをもとに研究を加速する予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Int'l Joint Research (1 results)

  • [Int'l Joint Research] Yale University(米国)

    • Country Name
      U.S.A.
    • Counterpart Institution
      Yale University

URL: 

Published: 2021-01-27  

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