2023 Fiscal Year Annual Research Report
Development and examination of journal metrics based on the diversity of authors' affiliation
Project/Area Number |
19K12695
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
池田 潤 筑波大学, 人文社会系, 教授 (60288850)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
逸村 裕 筑波大学, 図書館情報メディア系, 教授 (50232418)
芳鐘 冬樹 筑波大学, 図書館情報メディア系, 教授 (30353428)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 学術誌 / 評価 / 指標 / 著者所属 / 多様性 |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年度も引き続き、研究代表者、計量書誌学を専門とする分担者およびiMDの開発に関わったURAが連携して、J-STAGEに収録されていない紙媒体の誌のiMDの算出を進め、算出されたiMDを分野別、言語別、国別、発行機関類型別、データベース別に集計したり、インパクトファクターとの相関等を分析したりする予定であったが、今年度より研究代表者が所属大学の理事となり、研究時間が確保できなくなったため、やむなく2023年をもって研究期間を終了することとした。2023年1月に『情報の科学と技術』第73巻第1号に出版した論文、2023年6月にJapan Open Science Summitで行った講演、筑波大学人文社会国際比較研究機構のサーバーに設けたTSUKUBA indexサイト (https://icrhs.tsukuba.ac.jp/tsukuba-index/)に掲載したiMDをもって本事業の総括とし、専門家からレヴューを受けた。 レヴュアーとして世界のオープンサイエンスを牽引するF1000 Research社のManaging Directorであるレベッカ・ローレンス氏を筑波会議に合わせて英国から招聘した。2023年9月26日に池田潤(研究代表者)、森本行人(研究協力者)、重田育照(研究担当副学長)、松林麻実子(図書館情報メディア系講師)、陳晨(URA)等を交え、約1時間30分にわたって本事業を振り返り、オープンサイエンスの動向についても意見交換を行った。ローレンス氏からは本事業に関して「人文社会学系以外でも建築系などで日本語論文が多いケースもあり、論文以外に作品・建築物の設計が評価されているので、こういった分野の研究評価にもiMDを参考にさせてほしい。」との期待が示された。また、今後の展望として「閲覧数やダウンロード数などを評価指標に組み込むことはできないか。また、定量的評価も非常に重要ではあるが、定性的な評価の重要性は誰からも理解される。」というコメントがあった。
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