2019 Fiscal Year Research-status Report
A study on influence of preprint from the point of open science - Clarification of new academic information distribution -
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19K12707
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Research Institution | Tsurumi University |
Principal Investigator |
角田 裕之 鶴見大学, 文学部, 教授 (30454961)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
孫 媛 国立情報学研究所, 情報社会相関研究系, 准教授 (00249939)
西澤 正己 国立情報学研究所, 情報社会相関研究系, 准教授 (00281585)
天野 晃 国立研究開発法人物質・材料研究機構, 統合型材料開発・情報基盤部門, NIMSエンジニア職 (20622012)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 図書館情報学 / 計量書誌学 / オープンサイエンス / プレプリント |
Outline of Annual Research Achievements |
平成31年度は研究の初年度に当たる.研究の進捗管理と調整のため,研究代表者と全3人の研究分担者,および海外の共同研究者1人と,国立情報学研究所でテレビ会議システムを使い7回開催した. 平成31年度の研究実績は次の3点であった.(1)生物学分野のプレプリントサーバーを調査・分析を実施した.2013年に,bioRχivの運用がコールド・スプリング・ハーバー研究所によって開始された.bioRχivは,生物学分野のプレプリントを専門とするサーバーであり,運用開始数年は月1000件に満たなかったが,近年公開される文献が増加している.プレプリントサーバで公開された文献の多くは,オープンアクセスの学術雑誌に掲載されていることも分かった.この研究結果は,ポスターにまとめ,2019年8月ギリシャ・アテネで開催された国際図書館連盟(IFLA)の年次大会で発表した.(2)同サーバーで公開された文献が掲載された雑誌に注目し,質(引用頻度Q1からQ4)を調査・分析した.その結果最も質の高いQ1が73%を占めることが分かった.この結果をポスターと会議録にまとめ,2019年10月オーストラリア・メルボルンで開催された情報科学技術学会(Association for Information Science and Technology)年次大会で発表した.(3)オープンサイエンス雑誌においてプレプリントサーバーで公開された資料の特性を調査した.投稿後に公開した資料より,投稿前に公開した資料の方が査読期間が短くなる傾向があることが分かった.この成果は論文にまとめプレプリントサーバーで公開した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
交付申請書に記載した研究の進捗は,平成31年度について順調に達成されている.生物学分野のプレプリントサーバーの調査と分析が完了した.研究成果の発表についても,国際会議と国際学会で発表し,論文はプレプリントサーバーに登録・公開した.
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度は研究の2年次に当たり,交付申請書に記載の通り,研究を推進する.具体的には,化学分野のブレプリントサーバを調査・分析する計画である.研究成果の発表については,国際会議および国内外学会における研究発表に加え,学術論文の作成を行う.
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Causes of Carryover |
【理由】研究発表は研究代表者が一人で出張し,研究分担者が旅費を使用しなかったため次年度使用額が発生した. 【使用計画】研究調査旅費,成果発表旅費および投稿料等に使用する予定である.
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Research Products
(4 results)