2020 Fiscal Year Research-status Report
A study on influence of preprint from the point of open science - Clarification of new academic information distribution -
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19K12707
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Research Institution | Tsurumi University |
Principal Investigator |
角田 裕之 鶴見大学, 文学部, 教授 (30454961)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
孫 媛 国立情報学研究所, 情報社会相関研究系, 准教授 (00249939)
西澤 正己 国立情報学研究所, 情報社会相関研究系, 准教授 (00281585)
天野 晃 国立情報学研究所, オープンサイエンス基盤研究センター, 特任研究員 (20622012)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 図書館情報学 / 計量書誌学 / オープンサイエンス / プレプリント / 査読期間 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和2年度は3年間の研究期間の2年次に当たる。研究の進捗管理と調整のため、研究代表者と全3人の研究分担者、および海外の共同研究者1人とテレビ会議システムを使い計10回打ち合わせを開催した。 令和2年度の研究実績は次の3点であった。(1)生物学のプレプリントサーバーであるbioRxivに投稿された文献のバージョン調査と分析、および研究代表者が投稿した文献のバージョンアップを実施した。(2)同プレプリントの出版情報の更新について、同文献を実例にして調査し、検証した。(3)bioRxivで公開された文献を最も多く出版したPLOS ONEにおいて査読期間の調査と分析を実施した。結果、プレプリントを経由して雑誌に投稿された文献の査読期間は、その雑誌の全体の査読期間より有意に短いことがわかった。 当初、これらの研究成果は、米国ペンシルベニア州ピッツバーグで開催する第83回情報科学技術学会(Association for Information Science and Technology)の2020年度年次大会で発表する予定であった。しかし、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、Web形式に変更されたが、無事に発表することができた。この成果を論文にまとめ、Proceedings of the Association for Information Science and Technology 57(1) 2020で公開した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
理由: 令和2年度の研究は次の通り進展した。 研究計画調書に記載した化学のプレプリントサーバーではなかったが、生物学のプレプリントサーバーの特性を実際に投稿した文献を用いて、更に詳しく調査し分析できた。 その研究成果を国際学会で発表した。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度は研究の最終年度に当たる。プレプリントサーバの特性の調査と分析に加え、大学院の学生用に、プレプリント活用の教材の作成を行う。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染拡大に伴い予定していた国際会議がWeb開催に変更になった。次年度に、国際会議で発表するための旅費として使用する計画である。
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Research Products
(3 results)