2023 Fiscal Year Annual Research Report
子ども時代の「心に残る」読書に関する実証的研究:読書体験の形成要素と長期的効果
Project/Area Number |
19K12722
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Research Institution | Jissen Women's University |
Principal Investigator |
須賀 千絵 実践女子大学, 文学部, 講師 (80310390)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
汐崎 順子 慶應義塾大学, 文学部(三田), 講師(非常勤) (50449021)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 読書 / 子ども / 読書体験 / 公共図書館 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、①「心に残る読書」体験についてのインタビュー調査の分析と成果報告会の開催、②新型コロナウイルスの感染拡大のもとでの公共図書館の読書支援についての論文執筆、③子どもの読書と関連する社会・行政・出版等の歴史的推移の整理を行った。まず、インタビュー調査の分析を前年度に引き続いて行い、30・40代を中心とする男女に対する調査結果について、日本図書館情報学会研究大会で口頭発表した。2024年3月には、研究成果報告会「子ども時代の『心に残る読書体験』を考える」を開催し、これまでの研究成果をまとめて発表した。本報告会の記録は、研究プロジェクトのホームページ上で公開した。次に、新型コロナウイルスの感染拡大のもとでの公共図書館の読書支援については、前年度から継続して論文を執筆し、学会誌で発表した。最後に、子どもの読書と関連する社会・行政・出版等の歴史的推移の整理について、前年度から作成を進めてきた年表を専門事典に掲載し、2000年代以降について、別途、論文を執筆した。さらに本研究の成果報告会においても、関連する発表を行った。 研究期間を通じて実施した研究の成果は次の通りである。まず、「心に残る読書体験」の分析に先立ち、子どもの読書の歴史と読書行動の実際を把握した。次に、インタビュー調査の結果をもとに、「心に残る読書体験」の構成要素を、テキスト、コンテキスト、読者の観点から抽出、整理した。分析データとして、学生の課題レポートのデジタル化も行った。しかし研究倫理審査の了承が得られず、収集件数が予定を下回ったため、インタビュー調査を優先し、課題レポートの分析は、研究期間終了後に別途行うこととした。最後に、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、子どもの読書環境が大きく変化したことを鑑み、当初の予定に追加して、第1波期間中の公共図書館の児童サービスの状況について調査を行い、論文を執筆した。
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Research Products
(5 results)