2019 Fiscal Year Research-status Report
レセプトデータベース(NDB)を使った高齢者の医療資源の適正化の検討
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19K12870
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
野尻 宗子 順天堂大学, 革新的医療技術開発研究センター, 准教授 (80763466)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | データベース / 高齢者 / バイアス |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,ネスティッド症例対照研究を用いて多剤併用および睡眠薬に着目して,骨折リスクを評価するが,事前の高齢者の多剤併用の関連文献を調査を行った。多剤併用は転倒、記憶障害、意欲低下や排泄機能障害などを特徴とする薬剤性老年症候群などの原因として懸念されている。さらに因果推論を使った疫学上のバイアス評価方法の文献調査も行った。レセプトデータベースは,傷病名の誤分類バイアス,未測定交絡因子が存在することにより薬剤の正しいリスク評価ができない可能性が高い.そこで、未測定交絡因子を含めた対処方法のサーベイを実施し,不完全データソースのバイアスを考慮しながら,データベース利活用の方法を提案していく予定である。 また、高齢者では多剤服用の他に,認知機能障害,うつ状態,独居などが服薬アドヒアランスの低下と関連することも報告されている。多剤併用は転倒、記憶障害、意欲低下や排泄機能障害などを特徴とする薬剤性老年症候群などの原因として懸念されている。このような背景より、副次目的である睡眠時無呼吸症候群患者における睡眠薬使用実態調査を行うため、研究計画書を作成し、学内の倫理審査に申請中である。研究方法としては、NDBオープンデータとe-Statの都道府県別データから年齢調間接法を用いてstandardized mortality/morbidity ratio (SMR)を算出する。都道府県別に、C165算定数およびベンゾジアゼピン系処方数を求め、年齢構成の異なる都道府県において、性・年齢調整、より正確に都道府県比較する解析を計画している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定に従い、データベース研究の研究デザインで発生するバイアスに関する関連論文の検索およびオープンNDBを使った研究準備を進めている。今後は、オープンNDBを使った解析、学会発表、論文化を進める。また、データベース研究の研究デザインで発生するバイアスの方法論を確立する。
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Strategy for Future Research Activity |
1)睡眠時無呼吸症候群患者における睡眠薬使用の実態を調査する. 2)レセプトデータベースを使ったネスティッド症例対照研究と未測定交絡因子調整のためのバイアス感度分析の適用をし,申請者らの研究は,今後のレセプトデータベースの利活用での方法論の提案をし,薬の適正使用のあり方について国家対策の基礎データを提供する.
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Causes of Carryover |
前年度分を今年度以降に出費する予定である。
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