2021 Fiscal Year Research-status Report
レセプトデータベース(NDB)を使った高齢者の医療資源の適正化の検討
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19K12870
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
野尻 宗子 順天堂大学, 革新的医療技術開発研究センター, 准教授 (80763466)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | データベース / バイアス感度分析 / 高齢者 / 大腿骨骨折 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究目的は、我が国の高齢者の多剤併用や睡眠薬使用おける骨折リスクを評価する. 1)高齢者の多剤併用や睡眠薬使用おける骨折リスク 市販レセプトデータベースを用い、2015年~2020年の期間で34,177人をcaseとし、年齢と性別で1:1にMatchingさせ、合計69,434例を対象とした症例対照研究を行った。60歳代の女性のみ、服用薬剤数が増えるに従ってHip Fractureに対するOdds Ratioが上昇した。 2) 睡眠時無呼吸症候群患者における睡眠薬使用の実態を調査 1)と同様に症例対照研究(症例群:n=389、対照群:1508)にて、年齢・性別・病院規模区分でMatchingさせ、条件付きロジスティックモデルで解析したところ、スボレキサントの使用において、大腿骨骨折のオッズ比は有意な差を示さなかった。 3)糖尿病性網膜症検査実施の実態調査をcase-crossover研究デザインで実施中である。 4)レセプトデータベースを使ったバイアス感度分析の検討 経時的に結果変数が観測されている状況で,結果変数が欠測することで発生するバイアスに関する研究を行った.ここで,経時的に結果変数が観測されている状況とは,観測者だけでなく研究への参加者自身が観測している状況も含んでいる.まず,観測者は一つの主要な結果変数のみを観測するが,参加者は経時的に自身の結果変数を観測し欠測を起こしうる状況において,観測者の主要な結果変数のリスク評価の符号(正負)を歪めない欠測の条件を導出した.また,両者が結果変数を経時的に観測している状況においては,感度分析を用いてバイアスの影響の評価を行った.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2020、2021年度は、コロナの影響で解析が遅れたことで、1年延長を申請した。
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Strategy for Future Research Activity |
現状は解析はほぼ終了し、学会発表、論文化(臨床疫学3報、統計方法論1報)を進めている。2022年度は、上記について、論文投稿、学会発表をして、研究成果を公表していく予定である。申請者らの研究は,今後のレセプトデータベースの利活用での方法論の提案をし,薬の適正使用のあり方について国家対策の基礎データを提供する.
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Causes of Carryover |
解析がコロナのために遅れたため、投稿が予定より遅れた。2022年度は、論文校正代、投稿料などに使用する予定である。
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Research Products
(1 results)