2019 Fiscal Year Research-status Report
研究倫理コンサルテーションの質保証のための必須記録項目および記録システムの開発
Project/Area Number |
19K12876
|
Research Institution | National Cardiovascular Center Research Institute |
Principal Investigator |
會澤 久仁子 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 研究所, 室長 (80530162)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
楊河 宏章 徳島大学, 病院, 准教授 (50263827)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | 研究倫理 / 倫理コンサルテーション / 質保証 / 記録 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究が目的とする、研究倫理コンサルテーションサービス(RECS)が統一的に採用すべき必須記録項目を含む実行可能な記録システム開発のため、2019年度は以下の研究を行った。 1) 実行可能な記録システム開発の一環として、かねて望んでいた機関内の共有メールボックス使用を開始できた。これにより高セキュリティ環境において同僚コンサルタントとのRECS依頼対応に係る情報・資料の共有・保存が可能になり、報告一覧表の作成以外の記録作成の手間を削減できたと感じる。2019年度はコンサルタントが3名に半減するなか101名からの230件(前年度比92%)の依頼に対応した。ただし、共有メールボックス導入による効果の程度(記録欠損や記録時間の減少)は未分析である。また、従来の標準記録書式を採用している自機関RECSの記録を対象に、記録欠損とその関連因子、RECSの質保証への影響の程度について調査する予定であったが実施できなかった。これは、記録欠損が生じる状況下では調査時間の確保も困難なためである。対策として、経験的に記録項目・内容・時間を削減して欠損を生じ難くしつつ、欠損数の把握のみでも試みたい。 2) また、RECSが統一的に採用すべき必須記録項目を含む実行可能な記録システム開発のため、国内3機関のRECSの記録書式について項目や使用方法、課題を調査した。共通して、記録を一覧表で作成していた。2つのRECSでは記録を年次実績報告や月例会議報告に利用していた。また、主にeメールで機関内複数施設のコンサルタント間で情報共有したり、ウェブ問合せフォームと連動して関連相談窓口と一体で自動記録作成システムを開発して利用を促進したりしていた。共通して、記録の負担を減らしながら共有や実績報告に利用し易いことが重要と考えられた。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
自機関RECSの記録欠損について調査する予定であったが実施できなかったから。記録欠損が生じる状況(相談対応自体や他業務を優先)においては調査時間の確保も困難であったから。
|
Strategy for Future Research Activity |
記録欠損への対策として、経験的に記録項目・内容・時間を削減して欠損を生じ難くしながら、欠損数の把握のみからでも調査を試みることを検討する。また、自機関RECSの記録項目について見直しつつ、他機関RECSコンサルタントから記録項目の比較と長短について意見を聴取し、これらのRECSで統一的に記録すべき必須記録項目を含む記録システムの開発や、各RECSでの採用・試用を進める。
|
Causes of Carryover |
班会議や調査について他の研究班会議や学会参加と合わせて行ったことで旅費を節約できたから。また論文投稿も予定していたが草稿を完成できなかったから。次年度以降の情報収集と研究発表に使用する計画である。
|
Research Products
(1 results)