2020 Fiscal Year Research-status Report
研究倫理コンサルテーションの質保証のための必須記録項目および記録システムの開発
Project/Area Number |
19K12876
|
Research Institution | National Cardiovascular Center Research Institute |
Principal Investigator |
會澤 久仁子 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 研究所, 室長 (80530162)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
楊河 宏章 徳島大学, 病院, 准教授 (50263827)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | 研究倫理 / 倫理コンサルテーション / 質保証 / 記録 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究倫理コンサルテーションサービス(RECS)が統一的に採用すべき必須記録項目を含む実行可能な記録システム開発のため、2020年度は以下の研究を行った。 1) 昨年度に実施できなかった自機関RECSの記録欠損に関する調査として、2020年度9月から、前月の記録未済数を数えた。2020年8月~2021年3月の8か月間では、37/133件(33%)であった。月毎では、1~8(4.6)件、割合では1/23~5/7件(4~71%)と差があった。欠損項目及び理由は調査できていないが、欠損理由として相談自体に複数コンサルタントの時間と労力を要する場合には記録も困難になることは一因と考えられる。また、記録欠損を防止するために月次の状況共有をさらに効果的に行うことが考えられる。 2) 必須記録項目を含む記録システムの開発と試用に関して、昨年度に調査したRECS実施機関・部門の一つから、若手研究員のRECS実地研修に用いる記録書式の提供依頼を受け、海外での標準書式の提案に基づき自機関で開発・使用している書式を提供した。複数の書式を試用するとのことで、数か月後に聞くと、提供した書式は項目が多く記入方法も分かり難かったとの感想であった。また、このRECS実施部門を含む国立高度医療研究センター倫理部門の連携の一環としてRECSの事例検討及び記録書式の共通化を進めることとなり、記録書式の一例の提供も受けた。これをもとに共通書式を検討し作成する予定である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
自機関RECSの記録欠損が生じる状況において、欠損項目、理由等の調査を行うことは困難であり、それに基づく必須記録項目、防止方法等の検討が不十分であるから。 また、必須記録項目の検討を含む記録システムの開発が遅れているから。
|
Strategy for Future Research Activity |
国立高度医療研究センター倫理部門の連携の一環としてRECS記録書式の共通化を進めることになったので、これまでの調査に基づき、共通書式の検討と作成、試用を進めたい。 また、自機関RECSの記録欠損数だけでなく欠損項目、理由等の調査と防止策の検討にも引き続き取り組みたい。
|
Causes of Carryover |
今年度も論文投稿ができなかったから。また、多くの学会等がオンライン開催となり、ほとんど出張旅費が発生しなかったから。さらに、PC故障の際にメーカー以外で修理を行うことができ、買い替えずに済んだため。 次年度以降、論文投稿や、記録システム開発、共同研究者の追加等、より活発に研究を進めるために使用したい。
|
Research Products
(1 results)