2019 Fiscal Year Research-status Report
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19K13050
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Research Institution | Meiji University |
Principal Investigator |
小谷 瑛輔 明治大学, 国際日本学部, 専任准教授 (10753618)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 芥川龍之介 / 自殺 / 作家イメージ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題の内定後に所属が移動し、研究環境が大きく変わることとなったため、2019年度は当初の研究目的を可能な限り達成できるよう、前提となる研究環境を整えることから着手した。この点については順調に進捗し、研究遂行のために必要なものに関して新たに不足が生じた面に関しては、概ね解決を見た。結果的に、資料へのアクセス、資料所蔵機関へのアクセスや、関連する研究者との研究打ち合わせの機会へのアクセスなど複数の点から、従来の環境以上に効率的に研究を進められる体制を構築することができた。 その体制に基づいて、本研究で扱う資料のうち、修復を必要とするものを所蔵している藤沢市文書館の担当者、共同研究者、所属機関の予算執行関連部署と、修復が必要な資料の取り扱いに関して、繰り返し打ち合わせを実施し、今後の大まかなスケジュールや研究の進め方について合意を形成した。関係者の事情から、資料の修復は2020年度の実施を目指すこととした。 年度末にはコロナウイルスの感染拡大に伴い、対面での研究打ち合わせや資料所蔵機関へのアクセスも困難な事態が生じたが、可能な形で頻繁に連絡を取り合って打ち合わせを継続し、今後こうした状況が続いた場合においても連携して研究を遂行できるための体制を再構築・確認した。 その他、その資料に直接関わる部分以外の予備的な調査を進め、論文の部分的な執筆を進めた。 研究の部分的な成果は8月31日に自ら開催した研究会において発表を行い、参加した研究者から有益な示唆を得ることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
共同研究者および資料所蔵機関の事情から、修復が必要な資料の修復作業の着手を1年先延ばしにすることとしたため、その点がまだ着手できていない。コロナウイルスの感染拡大に伴い、さまざまな資料調査が滞るようになり、当初の目標よりもやや遅れている。ただし、予備的な資料調査や分析は進んでおり、それによって可能な範囲での論文の執筆は進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
コロナウイルスの感染拡大によって資料調査が滞っている状況をいかに打開するか、共同研究者や資料所蔵機関の関係者と改めて継続的に協議し、期間内で可能な限り研究目標を達成するための方法について、状況を見ながら検討を続けていく。また、こうした状況でも遂行可能な面については研究を継続していく。
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Causes of Carryover |
年度末にコロナウイルスの感染拡大のため、研究の遂行に遅れが生じたため。少額の差であるため、2020年度はおおむね当初予定通り研究を遂行していく。
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