2020 Fiscal Year Research-status Report
西鶴以降の前期小説と芸能・絵画との交流をめぐる発展的研究
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19K13066
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Research Institution | National Institute of Japanese Literature |
Principal Investigator |
宮本 祐規子 国文学研究資料館, 古典籍共同研究事業センター, 特任准教授 (50720364)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 井原西鶴 / 浮世絵 / 挿絵 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度も、西鶴以降の前期小説と特に絵画との関係性について基礎的研究を進めた。 昨年度に引き続き、西鶴の挿絵と出版状況について整理・調査を進めている。 しかし、予定していた各図書館・博物館・美術館などでの実地調査は、社会状況のために不可能であり、挿絵などの比較も画像公開されている本に限られる状況であった。 現状では、どうしても画像公開されている本には限りがある。そのため成果としてまとめることは難しい研究状況にならざるを得ない。今年度の研究を踏まえつつ、来年度も調査・考察を継続していくことが不可欠である。 また、このような社会状況下においては、インターネット上で公開されている挿絵や画像を文学研究・日本語学研究にどう生かすことが可能なのか、という視点は喫緊の課題である。公開画像を利用した研究の可能性について「新日本古典籍総合データベースの古典籍利用」と題し、日本語学会ワークショップ(「国文学研究資料館の情報資源の日本語学研究への活用」岡田一祐・宮本祐規子・山本和明・清水康行、日本語学会2020年度秋季大会、2020年10月25日、於オンライン)での発表を行った。 新聞など一般向けに対する寄稿としては、錦絵ギャラリー(味の素食の文化センター)の解説が今年度に公開された。30作ほどを担当し、食に関する浮世絵を調べたことで、浮世草子に描かれる食の文化についても知見を得た。また、「好色一代男」(『読売新聞』多摩版、2020年2月6日付朝刊)も執筆した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ禍の影響で、各図書館・博物館などの調査が1年間不可能であったため、予定していた研究に着手できなかった。その結果、進捗状況に遅れが出ている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、今年度調査できていない分を遂行することを前提に、研究を進めていく。 この社会状況がいつまで続くのか不透明であり、実地調査が不可能であった場合も、成果としてまとめられるような研究手法を模索していく。そのためにも、絵画との関係性だけでなく、文化史的背景など視野を広げて研究を進めていく。
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Causes of Carryover |
コロナ禍のため、予定していた調査のための出張ができなかったために、当該助成金が生じた。 次年度も調査が可能になるかは不明瞭な状況であり、調査ができなくとも、研究成果に進展が見られるよう、各美術館・博物館のパンフレットを取り寄せるなど代替手法を模索したい。
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Research Products
(1 results)