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2020 Fiscal Year Research-status Report

宇久町の方言と文献による日本語史研究

Research Project

Project/Area Number 19K13209
Research InstitutionFukui National College of Technology

Principal Investigator

門屋 飛央  福井工業高等専門学校, 一般科目(人文系), 助教 (60805878)

Project Period (FY) 2019-04-01 – 2023-03-31
Keywords日本語学 / 五島列島方言 / 日本語史 / 文庫目録作成
Outline of Annual Research Achievements

本研究は、長崎県佐世保市宇久町方言を記述し、日本語史研究に寄与するものである。宇久町のある宇久島は、五島列島に位置する島である。その宇久島内の文庫の調査を行い、方言資料のほか、これまで未整理だった文庫の目録を作成する。
前年度に行った包括的記述をもとに、2020年度からは、各形式についてより深く考察を行っていく。その形式は、五島列島方言の性質が特徴的にみられるものを選ぶ。2020年度は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、実際に現地に赴いて方言調査を行うことができなかった。しかし、前年度に調査した当該方言の/-wor-/について、用例を精査検討し、さらに考察を進めることができた。その成果を、日本方言研究会第110回研究発表会にて発表した。発表題目は、「長崎県佐世保市宇久町平方言における「進行」の/-wor-/の語形変化」である。第110回研究発表会は中止となったため、第111回研究発表会にて質疑応答を行っている。その研究発表での質疑応答を踏まえ、これらを論文にまとめ、『語文研究』第130号に投稿している。論文名は、「長崎県佐世保市宇久町平方言の『進行』の『オル』」である。
また、オンラインでの研究会に参加し、研究者間の情報交流を絶やさず行うようにしていた。研究発表での意見交換のほか、この影響下での方言研究のあり方、実施方法についても意見を交換した。
文献調査も、方言調査と同じく調査を実現することができなかった。現在は、調査の実施先を検討し、状況を見て調査実施の依頼をする手はずを整えている。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

当初の計画では、2020年度は方言調査と文献調査を活発に行う予定であった。しかし、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、どちらの調査も行うことができていない。ただし、すでに調査しているデータを精査し、研究成果として発表している。調査の実施は難しくとも、現状でできる方法で研究を進めている。そのため、進捗状況は、やや遅れていると判断した。

Strategy for Future Research Activity

2021年度は、本研究を発展させる段階に位置づけている。しかし、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、臨地調査の実施計画は、慎重に判断する。2021年度も前期期間の調査は中止し、後期期間の調査は状況を見て判断する。前期期間には、調査項目の精査を行う。そして、調査再開後の効率的が調査をできるようにする。

Causes of Carryover

今年度は、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、調査を実施することができなかった。また、学会や研究会もオンラインでの実施となり、遠方へ出かけていない。そのため、旅費や人件費・謝金を使用していない。これらが次年度使用額となっている。
この次年度使用額は、次年度に調査を再開する際に使用する予定である。ただし、感染拡大の状況によっては、次年度も調査を十分に行えない可能性がある。そのときには、これらを物品費に回し、研究書や資料のさらなる充実を行う。

  • Research Products

    (1 results)

All 2020

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 長崎県佐世保市宇久町平方言における「進行」の/-wor-/の語形変化2020

    • Author(s)
      門屋飛央
    • Organizer
      日本方言研究会 第110回研究発表会

URL: 

Published: 2021-12-27  

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