2022 Fiscal Year Research-status Report
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19K13215
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Research Institution | Shizuoka Eiwa Gakuin University |
Principal Investigator |
大槻 知世 静岡英和学院大学, 人間社会学部, 講師 (30805205)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 津軽方言 / 文末イントネーション / 音調 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、3カ月を1クールとし、1クールの中で調査・分析・追加調査のサイクルを行ない、2クールおきに研究成果を勉強会等で発表する計画であった。 研究対象は方言の実際の発話の疑問文の文末イントネーションである。調査のターゲットが実際の発話における文の音調であることから、本来は対面調査が望ましいと考えている。しかし、調査の形式が、対面で質問票記載の例文を読み上げていただくという内容であるため、近年の新型コロナ感染拡大により対面調査・臨地調査を控えていた。こうした前年度までの状況に鑑み、調査・データ収集のあり方を変更せざるを得なかった。これに代わる手段として、オンラインミーティングのレコーディング機能の活用したり、あるいは既存の国立国語研究所の音声資料や大規模音声コーパスを参照するなどの方策を本年度は模索した。 調査協力者がオンラインミーティングに不慣れなことと研究代表者のサポートが及ばなかったこと、新たな調査協力関係の開拓ができていないことから、オンライン調査は実施できていない。そのため、既存のデータベースを当該年度は主に活用した。 現在研究代表者がアクセスできるデータベース、コーパスは文字列検索のみに対応している。具体的には、文字列検索で疑問文とそれに紐づけられた音声データを入手し分析対象としている。現在は、疑問を表す疑問文と形式的な疑問文(反語文・感嘆文など)との形態的・統語的な峻別の効率化を目指している。 学会発表・成果発表などは実現できておらず、発信面において計画より遅れている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
対面調査によるデータ収集に代えて、既存の音声データベースを活用した調査データ採取に方針を換えた。しかし、当初予定していた質問票調査(質問票にある疑問文を協力者に読み上げていただく)に比べるとコントロールが難しく、条件を統制した疑問文の各種サンプルを得ることが難しいため、十分な量とは言えない。 調査・分析・成果発表ともに計画よりやや遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウイルスのワクチン接種も進み、集団免疫の獲得が予想されるため、対面調査の再開が期待される。 対面調査再開への用意と並行して、既存データベースを活用した収集を継続する。
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Causes of Carryover |
申請時に計画した調査出張、学会出張などが無くなり、データベース利用についても新規登録料や利用料などが無いことから、予算に剰余が生じたため。
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