2019 Fiscal Year Research-status Report
国際共通語としての英語に対する態度と外国語学習に関する実証研究
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19K13293
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
高橋 千佳 愛媛大学, 法文学部, 准教授 (30749833)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 国際共通語としての英語 / 外国語学習動機づけ / 項目反応理論 / 段階反応モデル |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、国際共通語として英語が機能する中で、そのような英語の現状を学習者がどのように捉え、彼らの英語および第二外国語の学習動機づけにどのような影響を与えているのか、さらに、これらを踏まえた上で、英語や第二外国語を教える教員はどのようにその指導法を改善できるのかを明らかにすることを目的としている。具体的には、(1)国際共通語としての英語に対する態度を測る尺度の開発、(2)この概念と英語・第二外国語学習の関係の調査、(3)今後の教育における改善方法の探求、を目指している。 事業初年度である2019年度分については、(1)国際共通語としての英語に対する態度の尺度開発を行った。研究では、829人の大学1年生を対象として質問紙調査を実施し、「国際共通語としての英語に対する態度」を測る尺度を作成、分析した。具体的には、まず、国際共通語としての英語に対する態度についての3つの要素(英語の広がりに対する前向きな態度、国際共通語としての英語の実利的側面、異文化間コミュニケーションの道具としての国際共通語)に着目し、それぞれの要素について複数のリッカート尺度項目を作成した。次に、リッカート尺度項目への回答を項目反応理論を使って分析するとともに、自由記述項目に対する回答も併せて分析した。これにより、「国際共通語としての英語に対する態度」を測る尺度が、次年度からの研究に使用できる状態になるとともに、被験者の国際共通語としての英語に対する考え方や、それらのうち特に英語学習動機づけに関係していると考えられる要素を明らかにすることができた。この研究についてまとめた論文は現在査読中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2019年度は、「国際共通語としての英語に対する態度」を測る尺度を作成する年度と位置づけた。この尺度を開発するために必要なデータ収集および分析を順調に行うことができたため。
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Strategy for Future Research Activity |
2020年度は、昨年度開発した尺度を基に、2種類の調査を進める予定である。1つ目は、国際共通語としての英語に対する態度と、英語・第二外国語学習の動機づけとの関連を、量的調査により明らかにすることである。2つ目は、同じ協力者に複数回のインタビュー調査を行うことで、国際共通語としての英語に対する態度が大学生の間にどのように変化し、それが英語・第二外国語学習にどのように影響するかも明らかにしたいと考えている。
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Causes of Carryover |
データ入力補助費用について勤務大学の補助制度を利用したことなどにより、予定より支出が少なくなった。差額分は、今年度のデータ入力補助費用とソフトウェアアップデートに使用する予定である。
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