2019 Fiscal Year Research-status Report
"Discipline" in American Higher Education during the 19th Century
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19K14102
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Research Institution | Shonan Institute of Technology |
Principal Investigator |
原 圭寛 湘南工科大学, 工学部, 講師 (30779880)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 学士課程教育 / 歴史 / カリキュラム |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,19世紀中葉から20世紀初頭のアメリカにおいて,カレッジ教育の目標として論じられてきた“discipline”概念が,研究大学においてどのように論じられたかを,伝統的カレッジでの文脈と比較検討する。これにより,学士課程の学習成果の議論において,学問的知識がどのように位置づいているのかを考察するものである。研究1年目にあたる令和元年度は,その後の研究の基礎を築く期間として,主として資料収集及び国内学会での情報収集に充てた。 資料収集の面では,ジョンズ・ホプキンス大学及び同大学の初代学長であるDaniel C. Gilman関連文書をインターネット等を活用して入手し,加えて高等教育史に関する二次文献の収集を行った。学会等での情報収集については,6月に開催された日本高等教育学会,8月に開催されたWorld Educational Research Association Focal Meeting,12月に開催された大学史研究セミナー,1月に開催されたアメリカ教育史研究会に参加し,最新の研究動向について議論を交わした。また,8月のWorld Educational Research Association Focal Meetingでは,"The Discipline of the Mind" and American Modern Universities: Daniel C. Gilman and the Curriculum of Johns Hopkins Universityと題する発表を行い,本研究の基礎となるアメリカ学士課程教育史の歴史観について議論を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成31年4月より所属先が変更となり,移転作業及び新しい業務内容の引継等のために研究の着手が遅れた。これに伴い研究の計画を変更し,既にある程度資料の蓄積があったジョンズ・ホプキンス大学関連の研究を先に行った。
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Strategy for Future Research Activity |
新たな所属先での年間の動きなどが把握できたため,2年目以降は研究に活用できる時間を有効に用いることができると考える。ただし,COVID-19の流行に伴い当初予定していた海外調査が不可能な可能性が高く,これについては今後対応を考えていく。
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Causes of Carryover |
所属先の変更に伴い,当初計画していた旅費が大幅に削減できた。また研究着手の遅れに伴い,未消化の物品費及び人件費・謝金が発生した。余剰の金額は次年度の物品購入等に用いる予定である。
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Research Products
(1 results)