2020 Fiscal Year Research-status Report
"Discipline" in American Higher Education during the 19th Century
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19K14102
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Research Institution | Shonan Institute of Technology |
Principal Investigator |
原 圭寛 湘南工科大学, 工学部, 講師 (30779880)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 学士課程教育 / 歴史 / カリキュラム |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,19世紀中葉から20世紀初頭のアメリカにおいて,カレッジ教育の目標として論じられてきた“discipline”概念が,研究大学においてどのように論じられたかを,伝統的カレッジでの文脈と比較検討する。これにより,学士課程の学習成果の議論において,学問的知識がどのように位置づいているのかを考察するものである。 研究2年目にあたる令和2年度は,アメリカ・コネティカット州ニューヘイヴンのイェール大学文書館への訪問調査を予定していたが,COVID-19の影響で訪問が不可能となった。先方とメール等でやり取りのうえ,必要な資料の一部を電子媒体で送付してもらっていたが,令和3年2月以降は状況の悪化に伴い,電子媒体でのやり取りも不可能となった。これに伴って計画を変更し,これまでの研究成果の整理と今後の調査の可能性についての検討を行った。 これに加えて,アメリカ高等教育史関連の研究会を月に2回程度のペースでオンライン上で開催し,既存の研究の問題点等の分析や,既存の高等教育史通史の翻訳等を行った。また,広島大学高等教育研究開発センター主催の高等教育プラットフォーム歴史部門に参加し,同部門主催の勉強会にてこれまでの本研究課題の成果の検討を行った。 昨年までにあげた研究成果については,東京大学ヒューマニティーズセンターが主催する第34回HMCオープンセミナー「古典教育をめぐる議論:19世紀の日米における事例から考える」(オンライン開催)にて発表した。発表資料はresearchmapに掲載し,一般に公開している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
COVID-19の影響により,資料の収集に支障をきたしたため。
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Strategy for Future Research Activity |
アメリカにおけるCOVID-19の終息が見込めず,計画が立てられない状況である。状況を注視し,訪問予定であったイェール大学文書館と連絡を密に取りながら,可能な範囲で計画を立てていく予定である。
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Causes of Carryover |
COVID-19の影響により資料調査目的の海外渡航が中止となったため,次年度使用額が生じた。アメリカ・コネティカット州での状況が落ち着き次第,再度渡航計画を立てる。
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