2020 Fiscal Year Research-status Report
Correlations between father-child or mother-child interaction and brain structure in the characteristics of children.
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19K14171
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
浅野 路子 東京大学, 大学院総合文化研究科, 特任研究員 (50750064)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 灰白質 / 白質 / こどもの発達特性 / 母子父子相互作用 / 父子相互作用と脳 / 母子相互作用と脳 / メンタルヘルス |
Outline of Annual Research Achievements |
これまでの子どもを対象とした研究では、母子相互作用を調べた研究が多く、父子相互作 用を調べた研究は少ない。ASD児を対象とした研究では、子どもの向社会性の獲得には、母 親だけではなく父親の応答や働きかけが重要であるとの報告があり、父親の子どもとのかか わりの重要性が示唆されている。本研究では、①定型発達児の父親とASD児の父親を対象に、父子遊び場 面における子どもとのかかわりの質を評価し、遊びの質と神経基盤との関係を明らかにする ことを目的とする。また同様に、②定型発達児の母親とASD児の母親を対象に、母子遊び場 面における子どもとのかかわりの質を評価し、遊びの質と神経基盤との関係を明らかにする ことを目的とする。ASD児は早期援助が必要であるとされているが、母親のみならず父子相互作用を調べることで、父親からの援助についての理解が 深まり、次の支援への動機付けが高まる可能性がある。さらにコミュニケーション介入・援 助に父親を効果的に関与させる方法を提案できる可能性がある。今年度は、昨年度取得した25組の父子(定型発達児)ペアを対象に、父子遊び場面の行動データの解析を行なった。さらに行動データ、質問紙、MRI画像を用いて、父子相互作用の関係を明らかにするために解析を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
今年度は、定型発達児とその母親のペア20組、ASD児と父親および母親のペアをそれぞれ20組リクルートする予定てあったが、COVID-19 の影響により、リクルートをすることが難しかった。また、実験実施利用の制限もあったことから、データ収集が大幅に遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は、定型発達児とその母親のペア30組、ASD児と父親および母親のペアをそれぞれ20組リクルートし、質問紙調査、行動実験、親に対するMRI撮像を実施し、解析、論文執筆を行う予定である。
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Causes of Carryover |
被験者への謝金、MRI施設使用料、論文作成費用、学会発表旅費として使用予定。
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