2022 Fiscal Year Research-status Report
Longitudinal evaluation of Structural brain network analysis in the same individuals with Parkinson's disease
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19K17017
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Research Institution | Saitama Medical University |
Principal Investigator |
瀬尾 和秀 埼玉医科大学, 医学部, 助教 (50824299)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | パーキンソン病 / MRI / 脳画像解析 / 脳構造ネットワーク / バイオマーカー / 縦断的研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度は研究対象者の新規登録と登録済みの研究対象者への脳MRI撮像、臨床検査を行なった。新型コロナウイルス感染症の影響で、当院外来患者数が減少し、研究対象者の新規登録に遅れが生じていたが、目標症例数の37症例の登録を達成し、研究対象者の登録は完了した。登録した研究対象者の12ヶ月ごとの検査は順調に進んでいるが、登録そのものによる遅れのため、2023年度に延長申請を行った。その他、研究計画に支障をきたすような事案は生じず、計画は着実に進行している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
新型コロナウイルス感染症の影響で、当院外来患者数が減少し、研究対象者の新規登録に遅れが生じていたが、適宜、登録期間の延長申請を行い、対象者登録を完了した。その他、研究計画に支障をきたすような事案は生じず、計画は着実に進行している。
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Strategy for Future Research Activity |
登録を行った対象者に対して3年間、12ヵ月ごとにMRI、臨床検査を行なっていく。 研究期間中には次のことを明らかにする。 ①PDと健常者の脳構造ネットワーク構成の相違点:PD群と健常者(HC)群の比較を行う。②PDのサブタイプごとの脳構造ネットワーク構成の違い:PDの無動型は振戦型に比べ予後不良であり脳構造変化の相違が予測されるため、振戦型と無動型の群間比較を行い脳構造ネットワーク構成の違いを明らかにする。③疾患進行に伴うPDの脳構造ネットワーク変化:Baselineをコントロールとし12ヵ月ごとに疾患進行に伴う脳構造ネットワーク変化を明らかにする。また、本研究と同様の条件で12ヵ月ごとに検査が行われた健常者群をコントロールとした検討も行う。そして、脳構造ネットワーク変化とMMSEやMDS-UPDRS等の臨床検査結果の変化の相関解析を行い、疾患進行と脳構造ネットワークの相関性を明らかにする。④疾患進行に伴う個々のPDの脳構造ネットワーク変化:研究③と同様に、病態進行に伴う脳構造ネットワーク変化を個々の患者ごとに明らかにし、抽出された脳構造ネットワーク変化と臨床検査結果の変化の相関解析を行い、疾患進行に伴うバイオマーカーとして同定する。そして得られた結果を取りまとめ、成果の発表を行う。 最後に登録を行った患者の検査完了が2025年7月であるため、適宜、延長申請を行う。
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Causes of Carryover |
現在、対象者登録は完了した。登録済みの研究対象者への脳MRI撮像、臨床検査を行なっている。しかしながら、新型コロナウイルス感染症の影響で、当院外来患者数が減少し、研究対象者の登録が遅れたため、検査の進行に遅れが生じている。そのためMRI撮像費用が次年度使用額として生じた。全対象者の検査完了予定が2025年7月であるため、適宜、研究期間の延長を行う。
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