2022 Fiscal Year Annual Research Report
皮膚疾患におけるプラズマサイトイド樹状細胞の活性化制御メカニズムの解明
Project/Area Number |
19K17818
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
貝谷 綾子 順天堂大学, 大学院医学研究科, 特任助教 (50833604)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | プラズマサイトイド樹状細胞 / ペア型免疫受容体 |
Outline of Annual Research Achievements |
LMIR8はペア型免疫受容体ファミリーLMIRに属する活性化型受容体であり、プラズマサイトイド樹状細胞(pDC)に特異的に発現する。本研究の目的は、pDCに発現する活性化型受容体LMIR8に着目して皮膚疾患モデルを解析し、pDCの活性化及び関連する皮膚疾患の病態の制御メカニズムを解明することである。野生型マウスとLMIR8欠損マウスに対してTLRリガンドなどpDCを活性化する分子などを投与して皮膚炎症を誘導したが、LMIR8の有無は炎症(皮膚組織における炎症細胞浸潤、局所・全身におけるサイトカイン・ケモカインの発現量など)の程度に大きな影響を及ぼさなかった。pDCにLMIR8の発現は確認されたが、これらの炎症モデルにおいてpDCにおけるLMIR8の発現レベルは大きく変化しなかった。正常あるいは炎症のある皮膚から分離された脂質や入手可能なセラミド・スフィンゴミエリン(LMIR3リガンド脂質)の類似脂質に対して、LMIR8の細胞外領域を利用する結合及びレポーターアッセイを行ったが、LMIR8リガンド候補分子の同定には至らなかった。今後、LMIR8のリガンド分子を同定するため、生体外のウイルスなどに含まれる特殊な脂質などに着目してスクリーニングを行う必要があると考えられた。また、野生型とLMIR8欠損マウスに対して複数のウイルス感染モデルを試し、病態を比較解析することによって、LMIR8の生体内機能を明らかにする必要があると考えられた。
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[Presentation] Intranasal administration of ceramide liposomes inhibits ragweed pollen-induced allergic rhinitis by targeting CD300f2022
Author(s)
Ayako Kaitani, Takuma Ide, Kumi Izawa, Tomoaki Ando, Akie Maehara, Risa Yamamoto, Yasuharu Kume, Hexing Wang, Koji Tokushige, Nobuhiro Nakano, Ko Okumura, Jiro Kitaura
Organizer
第51回日本免疫学会学術集会
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