2021 Fiscal Year Research-status Report
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19K18156
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
大久保 友貴 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 助教 (70770238)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 食道癌 / NOTCH1 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度までの臨床検体に追加してさらに2020年~2021年の食道癌の摘出標本を用いてNICD1の核での発現量を0:0~50%、1:50~100%として低発現群と高発現群の2群に分けた。さらにはNICD1の核での発現量を0:0~25%、1:25~50%、2:50~75%、3:75~100%としてこれまでの臨床検体も含めて4群に分けて、予後との関係を比較し、現在解析中である。 昨年度施行した、食道癌細胞株KYSEシリーズでの実験では増殖能や浸潤能の変化に関しては有意差のある結論にはいたらなかったため、本年度は別の食道癌細胞株である、TEシリーズを用いて細胞実験を行なうこととした。TEシリーズはTE1、TE4、TE5、TE6、TE8、TE11、TE15に関してNICD1の発現量を調べた。TEシリーズのNICD1の発現量はTE8で最も高値であり、一方でTE4で最も低値であった。NICD1の発現量の多いTE8にsiNOTCH1を導入した。一方、NICD1の発現量の少ないTE4にNICD1を強制発現のためのベクターを導入し、それぞれの細胞株でNICD1の抑制および発現の増加を得られた。NICDを強制発現あるいは抑制した、それらの食道癌細胞株の浸潤能や増殖能などを調べた。増殖能を調べるために、本年度もKYSEシリーズの時と同様にWST-1 assayおよび、Ki67やPCNA、MCM2のRT-PCR・ウエスタンブロッティングを施行した。浸潤能を調べるためにはInvasion assayおよびE-cadherinやSlugやSnailのRT-PCRやウエスタンブロッティングをそれぞれ施行した。現在、データを解析中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
臨床検体の症例数を増やしNICDの発現量と予後と関係を解析中である。 細胞実験に関してはKYSEシリーズでは有意差をもつ結果はえられなかったため、TEシリーズに変更し実験を遂行使用している。
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Strategy for Future Research Activity |
ベクターあるいはsiRNAを導入する食道癌細胞株を変更後、現在解析中であり、今後も浸潤能や増殖能を調べるための比較する遺伝子やタンパクKi67、PCNAやMCM2あるいはE-cadherin、SlugやSnailなどの免疫染色を追加して行い、NICD1の発現量との関連に関して比較検討していく。
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Causes of Carryover |
実験は進めたものの結果が伴わず、次年度使用額が生じました。 今後、細胞株を変更した実験を行なっていく予定です。
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