2019 Fiscal Year Annual Research Report
麻酔覚醒過程の咳反射:高炭酸ガス血症下のリドカイン静脈内投与のランダム化比較試験
Project/Area Number |
19K18264
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
篠原 彩子 千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (50792967)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 咳反射 / リドカイン / 二酸化炭素 / 全身麻酔 / 覚醒 |
Outline of Annual Research Achievements |
全身麻酔からの覚醒・抜管直後や術後早期は呼吸循環動態が大きく変動し、重篤な呼吸循環イベントが起こりやすい危険な時期である。2012年にDifficult Airway Societyから抜管のガイドラインが公表されたが、覚醒過程での咳は有害な気道反射として抑制することが円滑な覚醒につながる点が強調された。 我々は先行研究において全身麻酔覚醒時の高炭酸ガス血症は覚醒時間を短縮させ、術後早期の呼吸循環イベントを減少させることをランダム化比較試験で証明することに成功したが、咳反射抑制作用を証明することはできなかった。 本研究の目的は、リドカイン投与と高炭酸ガス血症を併用することで全身麻酔からの覚醒直前の咳反射を予防することができるかどうかを検証することであった。これまでの研究ではリドカインの抜管時咳反射抑制効果は否定的であるが、高炭酸ガス血症下ではリドカインの血中あるいは中枢神経系での濃度が増加することが報告されており、両者の相乗効果が期待できる。全身麻酔からの覚醒に関するガイドライン作成にも貢献できる臨床研究であると考えた。 先行研究である、血中二酸化炭素ガス分圧が麻酔覚醒過程に及ぼす影響のランダム化比較試験についての研究結果を日本麻酔科学会第66回学術集会にて発表した。発表は評価され学会の呼吸部門で優秀演題に選出された。また同時に本学会で研究に関する情報収集を行い、研究の方向性や実際に使用する機器の検討などを合わせて行った。
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Research Products
(1 results)