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2019 Fiscal Year Research-status Report

思春期特発性側弯症に対する低侵襲矯正固定術のための固定範囲決定手法

Research Project

Project/Area Number 19K18458
Research InstitutionShinshu University

Principal Investigator

大場 悠己  信州大学, 医学部附属病院, 医員 (10792129)

Project Period (FY) 2019-04-01 – 2022-03-31
Keywords脊柱側弯症
Outline of Annual Research Achievements

思春期特発性側弯症に対する脊椎後方固定術の良好な手術成績を得られる最短の固定範囲決定法を提案するために研究を開始している。まずは日本の3大学に協力を依頼し、実際に手術を行い術後2年が経過した40例のデータを収集した。最適な手術範囲を決定するために有効の固定範囲選択法として考案したShinshu-lineを40例に当てはめて、S-line+症例、S-line-症例の成績を比較したところS-line+症例で術後の経過が不良であることが判明した。この発見をSpineに投稿しAcceptされ、現在in pressの状態となっている。
以下研究結果を要約する。『固定術後に胸椎カーブが増大してしまう現象(UIMT)の予測因子はS-line tilt (+1度: OR 1.3, p=0.005)、術前MTのCobb角 (+1度: OR 1.2, p=0.002), 術前MT-AT (1mm: OR 1.2, p=0.002)であった。 S-line tilt (+) 群24例と(-)群16例で比較をするとTL/Lの終椎は(+)群T10.8 - L3.6、(-)群T9.9 - L3.0であり(+)群が有意に尾側に位置した(p=0.001, p<0.001)。固定範囲は(+)群4.6椎間、(-)群5.6椎間と(+)群で小さく(P=0.048), 最終F/U時はMT Cobb角とMT-ATが(+)群で大きかった(p=0.03, p=0.03)。S-lineはX線上に1本の線を引くだけで簡便である。さらに、UIVやLIVの変更によりS-lineを調節することで、術後MTカーブの進行を予防できる可能性がある。』
次の目標としてS-lineの適応を広げるために胸椎カーブに対しても同様の検討を行う予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

研究の第一の目標していた、実際の手術データを用いた手術固定範囲の設定は終了し、論文化することができた。今後はさらに研究を深める予定である。

Strategy for Future Research Activity

最適な手術範囲を決定する道具として考案したShinshu-line(S-line)を適応可能なカーブの種類を増やしていく。最終的にはコンピューター上で最適なカーブを選択できるツールの作成を目指す。

Causes of Carryover

最終的にコンピュータ上で解析を行える環境を整えることを目標としているが、現時点でワークステーションを実際に購入するに至らなかった。また、予定していたが参加できなかった学会がいくつかあった。次年度使用額は令和2年度請求額と併せてコンピュータワークステーションの購入費として使用する予定である。

URL: 

Published: 2021-01-27  

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