2019 Fiscal Year Research-status Report
好酸球性副鼻腔炎の鼻茸における三次リンパ組織形成と局所T/B細胞の病的意義の解明
Project/Area Number |
19K18753
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Research Institution | National Hospital Organization Osaka National Hospital Institute for Clinical Reserch |
Principal Investigator |
武田 和也 独立行政法人国立病院機構大阪医療センター(臨床研究センター), その他部局等, 研究員 (90734054)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 好酸球性副鼻腔炎 / Th2 / 三次リンパ節 / T細胞 / B細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
好酸球性副鼻腔炎患者の鼻茸局所での免疫細胞の評価について鼻茸局所B細胞サブセットの遺伝子解析を行った。鼻茸に浸潤するB細胞をフローサイトメーターを用いてメモリー、ナイーブ、胚中心B細胞、形質芽細胞サブセットに分類し、サブセット毎に回収し微量RNA増幅を行った後、RNA-seq解析を行った。典型的な二次リンパ組織である扁桃と比較検討したところ、類似した細胞群を形成しており、鼻茸局所における異所性胚中心形成を示唆する所見であった。次に、鼻茸局所T細胞サブセットの遺伝子発現解析を行った。フローサイトメーターにて鼻茸中CD4+T細胞を採取し、single cell RNA-seq解析を行った。病原性Th2細胞およびその前駆細胞と推測される亜集団に関する知見を得た。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初、局所免疫細胞の評価にRNAseq解析の他にマスサイトメーターの使用を検討していたが、予定を変更しsingle cell RNAseq解析を行うこととした。そのため、試薬の準備、解析などに時間を要した。
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Strategy for Future Research Activity |
遺伝子発現解析について引き続き症例を増やして検討するとともに、コントロールの組織や類似する鼻副鼻腔アレルギー疾患であるアレルギー性真菌性鼻副鼻腔炎症例における解析も進めていく予定である。
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Causes of Carryover |
解析方法の変更と臨床検体の不足につき、実験が予定よりやや遅れているため。翌年度に解析を行う予定である。
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Research Products
(1 results)