2021 Fiscal Year Annual Research Report
腸内エコシステムの観点からのフレイルの病態理解と早期バイオマーカーの探索
Project/Area Number |
19K19128
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
徳本 佳奈 岡山大学, 大学病院, 医員 (40837126)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 要介護高齢者 / フレイル / 腸内エコシステム / 16S rRNA解析 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、要介護高齢者を対象に糞便と唾液の採取を行い、栄養状態の変化と腸内および口腔内細菌叢との関連を前向きに調査する。 本年度は、昨年度までにベースライン調査を行なった対象者28名の糞便検体の16S rRNA解析を行なった。主成分解析を行い、各診査項目との相関を調査した。また、Family別、Order別に階層的クラスター解析を行った。 初年度に研究協力を得た対象者の24ヶ月後の追跡調査,および昨年度に研究協力を得た対象者の12ヶ月後の追跡調査を行なった。昨年度に調査を行なった対象者23名のうち、5名が死亡、1名が入院により脱落したため、17名に対して検体採取および、臨床診査を行なった。追跡期間中に脱落した6名のうち、4名はベースライン時に低栄養状態(BMI<18.5)であった。昨年度調査時に栄養状態良好であった13名のうち,本年度,栄養状態不良になっていた者は1名のみであった。 また、新たに研究参加に同意を得た、新規対象者4名(平均年齢92.5±6.0歳、女性4名)のベースラインデータおよび検体を収集した。新規対象者4名のうち、栄養良好高齢者は2名、低栄養高齢者は2名であった。採取した糞便検体の16S rRNAを行なった。
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